「シェイプ・オブ・ウォーター」
大人のメルヘンでありファンタジーです。
この場合のメルヘンというのは、いわゆるメルヘンチックと呼ばれるようなラブリーなものではなく、グリム童話に代表されるような残酷表現も性的表現も含まれる、大人のダークなお話です。
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主人公は声の出ない女性。
冷戦時代のアメリカのどこか海の近くに、秘密の研究施設がある。
女性はその施設の掃除係。
ある日、実験室に不思議な生き物が搬入される。
ヒトのような形で魚のような爬虫類のような。
女性は人の見ていないときに毎日その生き物を訪ねて、
少しずつ交流を重ねて、心を通わせるようになっていく。
研究者の中心人物は、その生き物を虐待したあげく、
ついには生体解剖しようと言い出した。
女性はなんとかしてその生き物を助け出したい。
計画を練り、友人の助けと思わぬ協力者を得て、
水槽から連れ出すことに成功するのだが・・・・
というような映画。
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謎の生き物(半魚人?)の目のまばたきの仕方が良いです。
この映画の画面の空気感とデザインがすごく好きで、
すごーくすごーく気に入ってしまったのですが、
そういえば、大好きな映画「デリカテッセン」にも似ているな、
と思いました。あちらは地底人ですが。
手元に所有したい気もするけど流血シーンが・・・。
あとあの悪役が怖すぎ。
こんなに怖い悪役なかなか居ない。
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私は汚い大人なので、
発毛促進や外傷の治療に奇跡のような効果があると分かったら、
そっちで金儲けを考えてしまいそうです。