ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

昔話

壁がうすい家

ずっと前に住んでいた家でのことだ。 当時私はとても体調が悪くて、娘を幼稚園バスに乗せて必要最小限以下の家事をしたあとは、ずっと伏せっているような生活をしていた。 その日も私はぐったり布団に横になり、時々うとうとしている状態だった。横になって…

間違い電話 その1

もうずいぶん前の話だ。 子供が生まれて1年ほど経った頃に住み始めた家でのことだ。 当時はナンバーディスプレイや番号非通知でかかってくる電話を拒否する機能なども無かったため、怪しいセールスの電話や無言電話なども多かった。まだ携帯電話はそれほど…

玄武岩

たしかあれは私が小学校の低学年の時だったと思う。 父に連れられて家族みんなで玄武洞というところに行った。 行く前に、父にどんなところなのかと訪ねたら、とにかく面白くて珍しくてすごいところなのだと楽しそうに語るのだ。私はどんなに楽しいところな…

新宿の雑踏で

たしか20才くらいの頃だったと思う。 お察しの通り、だいぶ昔の話だ。 私はその日、アルバイト先に向かうために新宿通りを歩いていた。 たしか日曜日だったような気がする。 アルタが見える広場よりも少し行って、 新宿高野のあたりで若い女の人に、すいませ…

夏にふさわしい話

もう、ずっと前の話です。 私の2つ目の勤め先は、とある城跡に建つ、 博物館の会計課でした。

極楽は暑いのか

それは私が中学生の時のこと。 修学旅行で京都に行きました。 例のごとく制服すがたでみんなでお寺などを見学してまわるわけです。 ある大きなお寺の中を見せてもらえるということで、 みんなで一列になって、中に入らせてもらったんですね。 板張りの廊下を…