「塔の上のラプンツェル」
ディズニーのアニメーション映画。
とても画面が美しくて動きがリアルなフルCGアニメでした。
また新しいプリンセスが登場したんですね。
以前知っていたラプンツェルのお話は、
髪の長い女の子が塔に閉じ込められていて、
その長い長い髪の毛をロープのようにたらして
それをつたって彼氏を部屋にひっぱりこむところまででした。
その後、ラプンツェルという名前のお人形をお迎えした時に
もっと詳しく知りたいなと思って調べたら、
なにやらずいぶん陰惨な続きが出てきて驚いた覚えがあります。
ディズニーがラプンツェルの映画を作ったと知って、
まさかそんな暗いストーリーにするわけないよね、と思っていたら、
やはりディズニー色満載の、明るく健康的なお話になっていました。
大幅にストーリーは改変されています。
なんたって一番大きく変えたのは、
ラプンツェルの髪に超能力が宿っているところでしょう。
この映画のラプンツェルの髪には「太陽のしずく」の力が備わっていて、
金色に輝いていて、魔法の歌を歌うと発光するのです。
また、癒やしの力を持ち、傷や病気を治したり若返らせたりすることができるのです。
実の両親の元からさらわれたのも閉じ込められているのもその能力のため。
さらった女はラプンツェルに自分を「お母様」と呼ばせて、
外は危険でいっぱいだから絶対に外に出てはいけないと教えています。
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- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- メディア: Blu-ray
ストーリーの中心は冒険とロマンスなんだけど、
かなり大きな部分を占めているのは、
18才の女の子が「お母様」の束縛から離れて自分の夢を追うということ。
いかにも娘のためを思っているような言い方をしながら、
娘から自信を失わせ、自分の事ばかり優先する様子に
かなりの時間とセリフを使っています。
「ねえラプンツェル、もごもごしゃべるのはやめてちょうだい。
私そういうのホント大嫌いなのよ。ぶつぶつぶつぶつ全く腹が立つ。
冗談よ、かわいいわね、あなたのこと大好きよ。」
「あなたったらお花みたい。かよわくて。」
「あなたのためよ」
幼稚でドジ、すぐだまされる、ここにいれば安全・・・・、
と続きます。
これまでディズニープリンセスには、
白雪姫の継母(魔女)とか、シンデレラの継母とか、
意地悪な悪役がいましたけど、
ラプンツェルの「お母様」も十分な悪役ぶりで、
おまけに、近いことを言っている人は現実に居そうです。
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途中まではちょっと冗長なんじゃないかと思ったり、
(これってディズニーランドのアトラクションとして先に考えて、
それから映画のシーンに組み込んだんじゃないかな~)
なんて勘ぐってしまったりもしたけど、
湖の上の小舟に乗って無数の光がのぼっていくのを見るシーンと、
終盤がとても良かったので、観て良かったなと思いました。
最後に彼女といっしょにいる人たちが、
彼女の特殊能力がなくても彼女を愛する人たちばかりだったところに
ちょっとジーンとしました。
けっこう良かったです。
ただし、溺れそうになるシーンがあるので要注意。
あと、登場人物(?)の中で一番気に入ったのは、馬かな。