ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「探偵はBARにいる」

札幌のススキノを舞台に繰り広げられる映画で、

アクションあり、推理あり、最後はホロリとさせられる娯楽作でした。

ハードボイルド風味な「俺」のナレーションが入るんだけど、

その主人公が大泉洋なので、キザなセリフであればあるほどなぜか微妙に笑えて

軽い感じで鑑賞できます。

とあるバーにいる探偵のもとに、依頼の電話がかかってくる。

「コンドウキョウコ」と名乗る女の依頼で調査を進めると、

なぜかやたら危険な目に遭う。しかも調べていくと、

「コンドウキョウコ」は事故で亡くなっていて、背後には黒幕の影が。

なぜこれほどまでに危険な目に遭うのか。

そして「コンドウキョウコ」と名乗る依頼人は何者なのか・・・というストーリー。

札幌の名所がどんどん出てきます。

転勤族の楽しみは、なんといってもいろんな街に住めること。

(それが苦労の元でもありますが)

こんな時に、札幌に住んだことがあって良かった~って思いますね。

殺されたお金持ちの男性の、年の離れた若くて美人の妻を小雪が演じてて、

もうそれはそれは美しかったです。ちょっとないくらい美しいです。

ときどき昔の名画の美人女優さんのことを褒めるために

今の女優さんであんなに美しくて品のある人はいないわねえ、

なんていう言い方をする人がいるけど、

そういう人はこの映画を観て考えを改めるべきだと思いました。

あと、この映画は悪役が良い。

キャラクターの造形も申し分なし、役者さんたちの悪そうな感じも申し分なし。

続編もあるのに、高島政伸を今回で殺しちゃったのはもったいないなあ(笑)

とってもいい殺し屋だったのにな~。

またどこかで、今度はもっと最後まで暗さと凄味のある役を見てみたいな。

探偵の運転手(用心棒+助手でもある)に松田龍平

この人がまたいいかんじなんですよね~。

メガネかけてちょっと野暮ったい服装をして、という役が

このところ重なってる感じもしますけど、それでももう

なんともいい存在感なんですよね。

誰の相棒になってもしっくりくるのはなぜなんでしょう。

いつのまにか確固とした代わりのきかないイスを作り上げて、

本当にいい役者さんだなあと思いました。

面白かった映画なんだけど、ひとつだけ。

最初の電話の時点で私は

(あれ?この声ってあの人だよね?)

と思ってしまったので、その点はちょっとね。(^^;)