ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「シン・ゴジラ」

行ってきました!

映画館に行ってきました!

最初は、そんなにゴジラ映画が好きなわけじゃないし別にいいや、

と思っていたのですが、あまりにも流れてくる評判が良いのと、

娘が一人で見に行ってきて「絶対に良いよ」と

オススメするというありえない事態が起きたので、

これはがんばって行ってこようかということに。

娘は家に居た頃、基本的に映画には興味がなく、

「よく他人のやってること1時間も2時間もただ見ていられるね」

と言い放った人です。

中学高校で友人と一緒に映画を見に行ったこともありますが、

それはどちらかというと、一緒に出かける、というところに

価値があったようにみえました。

それが!ひとりで行ってきた、しかも「すごく良かったよ」と。

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ゴジラというと、

昔々、一本だけ見たことがありました。

たしか「ゴジラvsメカゴジラ」だったと思います。

映画館で。

おまけで小さい3センチほどの黄色いゴジラをもらった覚えがあります。

内容はまったく覚えていませんが、そんなに興味ないなあ、という印象でした。

怪獣映画ネタの話を人から聞く分には楽しくて好きなのですが、

自分で見るのはそれほどでもないと知りました。

というわけでゴジラに対してはほぼまっさらです。

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そんなわけで、

ここに引っ越してきてから初の映画館。

平日だと思って行ったら、夏休み+レディースデーで大混雑で

シン・ゴジラ」は満席になりました。(席が取れて良かった)

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怪獣が出てくるパニック映画か、くらいの気持ちでしたが、

たしかにその通りですが、私の印象に残ったのは、

予想外に「密室会話劇」的な部分が大きかったこと。

(大好物です)

事態の把握ができなくて、

総理大臣と各省庁の大臣たちが集まって、

ブレーンの各省庁からの人が後ろに控えてて、

よく分からないまま話し合ってるところに

メモを持った担当者が新たに明らかになった事を渡しに来る。

東京湾内で火山の爆発か?

しかし火山にしては様子がおかしい。

しかし火山以外には考えにくい。

というところから始まるのですが、

ここから上陸してきて被害が出て、

自衛隊が出てくるまでの会話がやたらリアルで細やかで、

とにかく、

もう、

この脚本がエライ!!!

そしてこのゴジラの造型が・・・いやもうマジで

これがぶっちぎりで最高だと思いますよ。

硬い肌の質感や、そのひび割れの間から赤い光が発光するところ、

重量感、目の感情のなさ、そしてあの白い鋭い光線・・・。

なんというかですね、

壊す街のリアリティにしてもゴジラの造型にしても、

これほどまでにCGの効果の素晴らしさを感じたのは初めてです。

CGをがっつり使ってる映画はこれまでにも何本も見てきたはずですが、

こんなに「素晴らしい技術なんだな」と思ったことはありませんでした。

それも見終わってから、今日になって(ああそうかあれはCGだ)と

思い出して初めて感じるわけですが。

ゴジラそのものも凄いけれども、それだけの映画ではない。

群衆や破壊のスケールももの凄いけれども、それがメインとも思わない。

登場人物のリアリティが素晴らしいのです。

それぞれがちゃんと生きて存在してて、

そんでみんなそれぞれに頑張ってて、

胸が熱くなる気持ちでした。

役者さんたちもみんな頑張ってて、

石原さとみはやっぱり良いなあと思いました。

あの台詞は大変だっただろうなーと思うと同時に、

あの台詞を話しながらあの靴で自然に振る舞うって、

ホントに大変だと思うんですよ。あのヒール。

ものすごい高さの細いハイヒールで履き込みが浅くて、

あれを履いて立つのも難しいくらいなのに、

自然にきれいに歩いてみせる(それも難しい台詞をしゃべりながら)。

もう神業です。

あと久しぶりにかっこいい竹野内豊が見られて良かった。

前から見ても横からみても彼は立ち姿がかっこいい。

ちなみに主役は長谷川博己

ずっと家に帰らずロクに睡眠も取らずに対策室に詰めているシーンで、

「そのワイシャツ、いつから替えてないんですか。」

「いちどシャワーくらい浴びても罰はあたらないと思いますよ。」

(訳:私たちに気兼ねせず自宅で横になって仮眠を取ってきてください)

尾頭ヒロミさんに言われて、

そうかなあ、と言いながらYシャツのニオイを嗅いでみるところで

新アタックNeo抗菌EX Wパワーの洗濯洗剤のコマーシャルが

浮かんできたのは私だけではあるまい。

汗臭菌の増殖ゼロへ!着ている間も続く抗菌力!

「そんなにニオイしないと思うけどな・・・?」

って顔してるとこがよかったなー。

しかし一回通して見ただけじゃ、

セリフもうろ覚えですな。

今書いたの違ってるとこあるかも。

これは是非もう一度見に行かなくては。

そしてこの映画はいろいろ語りたくなりますよね。

ここは良かったとか、ここは実際にはこうなんじゃないかとか。

個人的には「御用学者」という言葉の使い方が

間違っているのでは、と思ったのですが

(御用学者というよりあの人たちは真逆の、純度の高すぎる学者では?)

まあいいや、ってかんじです。

そういうわけでですね、

なんとかしてもう一度、映画館に見に行きたいのです。

次は夏休みが終わってるから平日だったらすいてるよね?

なんとか策を講じたい。