ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「記憶探偵と鍵のかかった少女」若干ネタバレ気味

向かい合って手をとって、相手の記憶の中を一緒にたどるのが記憶探偵のお仕事。その記憶を映像データに残せるというあたりがこの映画の設定であり、退行催眠とは違うところ。

その技術を使って、犯罪の立証をしたり、精神的な問題の根本をさぐったりする会社の社員がこの映画の主人公です。

 

上司から「簡単な仕事だ」なんてまわされた仕事が、食事を摂取しない16才の女の子の記憶をさぐって問題のありかを見つけ出して食事をとらせるようにする、というミッション。しかし一緒に記憶をたどると、過酷な記憶と謎がどんどん出てきて、主人公は翻弄されていく・・・・・という映画。

 

けっこうエグいです。

血がいっぱい出てくるし。

 

 

 

でね。

 

(ここから若干ネタバレ)

 

 

いやもう部屋で最初に会ったときに心理テスト的なものやるけど、いっぱい飾ってある絵を見た瞬間もうヤバイかんじじゃんか。

しかもですよ、主人公は病み上がり、おまけに「簡単な案件だ」なんていってるけどなにこれ、かなり前から担当してて問題も問題行動も山積みだって上司は最初から知ってるんじゃん。資料バッチリ揃って。

これはこんな仕事の振り方をした上司が悪い。おまけにあんな持病みたいなのがあるのに、一人だけで職場の外でセッションさせるとかどうかしてる。

 

「記憶」ってでてきてサスペンス調ということは何か記憶が嘘をつきそうだなと思ったけど、記憶が嘘をついたんじゃなくて、わざとはめられたわけで。いやはや、なんでこう、おっさんは若い娘の言うことはなんでも信じちゃうかね。美人の威力はホントすごいですね。

前知識なしに無防備にサイコパスと関わることになってまんまと被害者になったおっさんは気の毒だけれども、でもなあ、ちょっと逸脱しすぎなんじゃないの?依頼者はあくまで母親でしょう。呼ばれないのに行って忍び込むとかどうかしてる。

 

でもな-、渦中にいる時は分からないんだよね。なんとかしてあげたいって思っちゃうよね。