「シンデレラ」実写版翌日
きのうの「シンデレラ」をまた見る。カボチャの馬車が金の凝った細工になってて、キラキラしてて、夜空に花火が上がって、お城に向かって馬車の走るなんともいえない高揚感がイイ!
何度目かになると、あの馬車の材質が全部金だったら重量が大変なことに、とか、あのガラスの靴は歩けないよなーとか(でも大丈夫!だって魔法がかかってるんだもの)余計な細部を想像したりして。
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せっかくのケイトブランシェット様なので、もっと美しく撮って欲しかった気がしなくもない。けど、自分の娘だけが可愛い愚かな母親をよく現していて大人の鑑賞に堪えるリアリティがあったと思う。
死別したおうちに後妻さんに入ったけど、新しい夫とその娘との結びつきが強くて自分が入り込む隙は無い。美しい娘は先妻によく似ているといい、自分の娘2人よりもずっと出来が良い。彼女の孤独もまた、たいへんなものだったろう。
母親の愛情というものはよく尊い美しいものとして扱われていわば神格化されているけれども、母の愛ほどエゴに満ちたものもない。舞踏会にシンデレラなんて連れて行ったら自分の娘が選ばれる確率が確実に下がる。どうしたって連れて行くわけにはいかないのだ。
二人の姉も、どう描くかは難しいさじ加減だと思うけど、悪気があるわけじゃなくて、とにかく、おバカなんだな、というところがとても良かった。
もっと理性的で聡明な母親だったら、きっと姉妹3人はもっと仲良くやっていけただろう。ある意味素直で陽気なあのお姉さんたちにも幸せになってもらいたいものである。
家臣や国内にアフリカ系とおぼしき人たちがいて、どんだけ領土が広いんだ(ローマ帝国並みじゃないとそうはいかないはず)と思わなくもないけど、ディズニー映画特有の現象なのでそれはまあいいかな。海賊船に女性の乗組員がいるよりは理由が作れる。
あと、曲が、エンドロールの2曲目でかかる
「A Dream Is A Wish Your Heart Makes」
(夢はひそかに)
の英語版がとてもいいと思う。
ヒロインの女優さんが歌っているらしいんだけどやたら気に入って何周もしてしまった。
サントラが欲しい。