「カクテル」
トムクルーズ主演の青春映画。
この映画を見た男子は、もれなくお酒の瓶を手に取って練習を始めたと言われている。
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兵役を終えたブライアンは、大金を稼ぐ夢をもってニューヨークに帰ってきた。金融関係の会社に入社したかったのだが、どこも、学歴や経験が無いからと雇ってくれない。なので昼間はカレッジで学び、夜はバーテンダーのアルバイトをして生活することに。
バーテンダーの師匠は色んなことを教えてくれた。アクロバティックなカクテルの作り方、自作の人生の格言、儲けを多くする店の回し方・・・。
ふたりのパフォーマンスで店は大盛況になる。
昼間の学校との両立は困難であることと、机上の学問に魅力を感じなかったことから、バーテンダーのアルバイトが生活の中心になり、実力と人気をつけたブライアンと師匠との関係は微妙に変わっていった。
そして二人は決裂し、ブライアンは「稼げる」と話題のキューバのリゾートに行って働き始める・・・
・・・といったかんじのストーリー。
- 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
- メディア: DVD
ブライアンの若さが、本当に若くて自信とエネルギーがあって愚かで浅はかで、劇中の音楽が良くて、(こういう映画だったんだ・・・)と感心しました。人生の価値基準がものすごくハッキリと「金と女」に絞られていて、今この時代に生きる若くない私には、むしろ目新しいくらいの気持ちでした。
もっと若い時に見ていたらもっと格好良く見えたんだろうか。
この映画の見どころは、なんといってもカウンター内でのパフォーマンス。
曲芸のような派手なパフォーマンスでカクテルを作り、場を盛り上げる場面がとにかくすごい。これは一度は見なくちゃいけない映画史上に残る名シーンです。めっちゃ練習しただろうしNGも出たんだろうな、きっと。
冒頭で、ニューヨークの象徴、成功の象徴としてツインタワーが遠くに見えるシーンがあって、胸がつまりました。
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私は年頃の娘を持つ母親なので、あんなのに引っかかったら嫌だなと思って、ヒロインのお父さんに同情してしまいました。
それにしてもこの映画には「母親」という存在が一切出てこない。場所が「バー」と「リゾート」、あとは若いツバメを飼う独身キャリアウーマンだものね。
あと全然関係ないけど滝壺は危険だから近づかない方がいいよ。