ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「ANNIE/アニー 」

ミュージカル作品として名前を知っていたのと、ジェイミー・フォックスが出てるのとで借りてみた。 ーーーーーー アニーは10才の女の子。他の里子たちと一緒に里親の女性の元で暮らしているんだけど、この里親の女性ってのがわりといい加減な人で、スターになりそこねた過去にばかり執着して酒浸りで家の中は乱雑、役所の視察が入る時だけ里子たちに掃除させる。 携帯電話会社の大金持ちの社長(ジェイミー・フォックス)は市長選に出るために好感度のアップが必要だった。たまたま路上で車にひかれかけたアニーを助けて、たまたまその様子がネットにアップされて好感度が上がり、さらなる好感度アップのためにアニーを自宅に住まわせることに。お互いに計算の元で暮らし始めた二人だが、共に過ごすうちに次第に絆がそだちはじめる・・・・・・・、だいたいそんな感じの話。
アニーを家に置く大富豪は携帯電話の会社社長で大富豪ということなんだけど、これ、たしかすごく前から上演されてる演目だから元々は携帯電話の会社じゃないよね?そんでもっともっとおじさん~おじいさんくらいの偏屈な大富豪で、お屋敷にはメイドさんたちがいるんじゃないのかなー。だってこんな若くて格好いい独身男性がたった一人きりで暮らす高層マンション(最上階フロア)に、10才の女の子を一人きりで送り込むってなんかまずくないですか。 曲は素晴らしいしアニー役の女の子は可愛いし、ジェイミー・フォックスは魅力的だし、他の俳優さんたちもとってもイイカンジなんだけど、どうも細部が私とは趣味が合わないかんじでした。大富豪のおうちはでっかい液晶パネルがいっぱい貼られていて、そこにいろんな画像が出たりするんだけど(魚だったり流れ星だったり)、あれじゃ落ち着かないよー。趣味じゃないわー。冷蔵庫にせっかく高級食材がうなってるのに無駄にしちゃってもったいないし。笑えない。 ーーーー この映画はちっともそんな話じゃないのに、この映画を見て一番思ったのは、日本の小学校って素晴らしいんじゃないかということ。 この映画の最初の方で里子たちが掃除をさせられているシーンがあるんだけど、日本の一般的な小学校に通った人たちは、みんなで掃除したり、給食の時間に給食当番があったりということを経験しているじゃない?自分たちの部屋を自分たちで掃除するのは当然だろうと思ったのは私だけじゃないはず。それに掃除の仕方が・・・。いくらミュージカルだからといってももう少しやりようがありそうなもの。社長が炊き出しの手伝いをするシーンにしても、生理的な不快感が先にたつ。 (でも最後まで楽しめちゃう。アニーは可愛いし、あの犬が!犬が可愛いのよ!) いっそ、もっと時代劇にしちゃえば良かったのになー。 この作品は前にも映画になってるみたいだから、そっちも見てみたい。もしかしたら前のバージョンは、もっと古風な道具立てになってるのかもしれないから。