ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人」

ドキュメンタリー作品。

 

現代アートの一大コレクションを築いた夫婦の映画。

夫のハーブさんは郵便局員だった。奥さんのドロシーさんは図書館職員だった。二人はもともと美術が好きな夫婦で、結婚当初は制作もしてたんだけど、他のアーティストの作品を壁にかけるうちにだんだんと若手アーティストの作品を集めるようになり、30年経った頃には膨大な数に。

 

2人がアートを購入する際に決めていたのは、手頃な値段でアパートに収まる大きさであること。

目利きの2人が作品を入手したアーティストたちはやがて有名作家に育っていき、そのコレクションは素晴らしい価値を持つように。

 

ハーブ&ドロシー [DVD]

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今の私にはインパクト満点で、ものすごく面白かったです。これから何度も見返すと思います。

出てくるのは前衛作品ばっかり。私、ぜんっぜん分かんないんですよね。ああいうの。きれいだな、欲しいな、と思うモノもあるけど、ロープを数センチに切って細い釘で壁に打ち付けたアート、とか、針金で作られてて壁に掛けてるうちに重力で形が変わっちゃうのよ、とか、全然価値が分からない。見る目がないんでしょうね。

 

でね、画面も美しくて、ドロシーさんは綺麗で、画廊で絵が飾られてるところも大抵美しいんだけど、二人の自宅の居室がまあこれが、積み上げられたコレクションで部屋の中がいっぱいで、まさにモノの山の隙間で暮らしてるかんじ。そこにさらに亀と魚の水槽があって、猫が歩いてる。壁にはいっぱいにアート作品。

 

ドロシーさんがオシャレでね、とっても素敵なのよ。でもあんなに美に対して熱心なのに、あの食卓周りのゴチャゴチャは気にならないらしい。そして猫が可愛い。

ナショナルギャラリーのキュレーターさん、グッジョブ。

あのままじゃ虫とかカビとか火事とか心配です。