ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「身体のいいなり」

ブラックジャックによろしく」を読んでモヤモヤと、もっと書きたい気がするけどデリケートな問題だし、なにより私は当事者でもなければ医療従事者でもないから細かくここが事実と反してるとかきちんと証明できるわけではないし、などと思ったあとに、「こんな時はさっさと別の作品に行くにかぎる、次行こう、次!」と思ってこの本を手にとったわけだ。
身体のいいなり

身体のいいなり

  • 作者: 内澤 旬子
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2010/12/17
  • メディア: 単行本
(買ったのは文庫版だけど表紙はこっちの方が好みだ) なんでこの本を買ったかというと、きっかけはTwitterで著者の内澤旬子さんをフォローしたこと。なんでフォローしたかというと、ヤギが可愛くて。白いヤギさんを飼っていらして、とっても可愛いかったんですね。 何者であるかもろくに知らずに日々読んでいくと、裏山に出たイノシシを罠で駆除した、という書き込みに続き、こういうの苦手な人がいるだろうから道から見えないように目隠ししたよ、というのが続き、そして、「ここをこう料理したら大変に美味であった」(!)、っていうのが続いて、さらにマガモもさばいて料理していらして、そこでやっと過去の著書を調べたわけです。 そしたら、こういう人だった。
飼い喰い――三匹の豚とわたし

飼い喰い――三匹の豚とわたし

  • 作者: 内澤 旬子
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2012/02/23
  • メディア: 単行本
こ、これは・・・・・・ぜったいヤギも食べるよね・・・・・・っていうか、豚は大きすぎて自力じゃ解体できないけどヤギの大きさなら、しかも餌代が豚より安上がり、っていう思考の流れが、こう、ありありと想像できるような・・・。 ちなみに育てて食べるというと、小学生に豚を飼育させて食べさせるという映画があったと思うけど、そっちは忌み嫌う程に大嫌いだけど、こちらは(がんばったなあ)と思う。まだ読んでないけど。 どこが違うかというと、向こうは義務教育という「義務」として通わなければいけない逃げられない状況で、言うことを聞かなければいけない相手からクラス全員で重荷を背負わされる(と私には思える)。責任感が強くて動物に優しい子ほど辛くて、さっさとサボる奴ほど楽できて、誰かに負担が集中するよね、ぜったい。 こっちは大人が自分の責任でルポライターとしての仕事をしているのだ。 話が逸れた。 そんなわけで、いつかくるかもしれないその日のために、「飼い食い 三匹の豚とわたし」は読まなくちゃいけないなーと思いつつ、いきなりは度胸が足りないので、まずはちょっと離れたところから、そして興味もあることから「身体のいいなり」から入ってみることにしたわけだ。 ざっくり言うと、幼少期からずっと体調不良を持ってたけど、初期の乳がんをして治療して、その後ヨガをやったら、人生史上最高に体調が良くなった、という本らしい。らしい、というのは、まだ読了してないから。 この方は「捨てる女」という本も書いていらっしゃって、ゴッソリ断捨離したら体調も良くなって運も向いてきたみたいな読み方をしたいんだけど本人はそんなつもりは全く無いようなのでそう受け取られると不本意でしょうね。 さっぱりしてスタスタ進んでいく文章がとても読みやすいです。 で、ふと気づくと、 この本は一種の闘病記と呼んでもだいたい合ってるような内容で、もしかして、直近に読んでモヤモヤしてたコミックスと限りなく場所的には近いような気が。 あれーおかしいなー。(笑)