ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

食養生と家族の食卓

同じ釜の飯って言葉もあるし、家族で同じ食事を摂るのが良い家庭みたいな常識めいたものってありますよね。同じ食事を摂ることで気持ちの結びつきを得るとか、家族として当たり前だとか、人によっては家族で別メニューを食べることを異様な光景だと表現する人までいる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

我が家は今年、全員ちょっと頑張らないといけない年になった。

中学三年の娘は高校受験の受験生で、ダンナは日常業務と1年以上かかる研修(1年で履修が終わらなければ翌年に続く)を両立しなければいけなくて、私は自動車教習所に通って免許取得。

みんな自分のことで結構いっぱいいっぱいになって、

「お互いがんばろう。」が合い言葉。

2週間前に私だけ脱出したけど、あとの2人はまだ続く。

娘は先月末に部活を引退して、これからは日程的にラクになるから少しはゆったりできるかと思ったが、中三の11月にゆとりなんてできるはずもなかった。

私はやる気や集中力というのはある程度、睡眠や食事の内容によって生み出せると信じているので、ここから受験当日までの間、もっと娘の体調にしっかり合わせた食事内容にしていこうかと思う。

しかし、である。

うちのダンナさんは娘と体質が真逆に近い。

娘の体質には温める作用のかなり強いものが合うらしく、

ニンニクや生姜(加熱したもの)、タマネギやニラやネギ、肉なら鶏肉や牛肉がいいようだ。

こういう食材をがっつり食べさせた翌日は行動がスピーディになる。

夏の方が体調が良く、秋から冬に向かう季節がもっとも苦手。

対してダンナは、上記の食材をたくさん食べた翌日は怒りっぽくなってしまってダメ。

もともと冬でも冷たい飲み物を好む人で胃腸が丈夫な暑がり、しかも酒好き。

キュウリや茄子やトマト、葉物野菜を毎日多めに食べさせると体調が良いらしく、

なぜか心なしか見た目がちょっとだけ爽やかになる気がする。

夏の間はダンナに合わせるということで問題なかった。

6月頃からダンナは体調を崩してちょっとまずいかんじになっていて、

家での食事は集中的にダンナに合わせた内容にしてきた。

よっぽど不安だったのか、追い打ちをかけるように説教したのが効いたのか、

結婚以来、週に4日は呑みに行っていたダンナが夏から酒をやめて、

その甲斐もあって体重も減ってきた。

一ヶ月ほど経った頃にダンナが深刻な顔をして、

「どうしよう、僕、何もしてないのに一ヶ月で3㎏も痩せた。悪い病気かな。」

というので、

「大丈夫!ちょっと呑みに行けばあっという間に戻るから☆」

と答えたが、内心では、

(あなたは何もしてないけど、私はしてましたとも。一ヶ月に3㎏なんて理想的じゃないの。だいたいやっと標準体重になったばかりで何を言う。標準体重の中頃まできたらもっと心配してあげよう。)

と思った。

彼はずっと昔、何度かダイエットを試みて挫折してきたので、何か特別なことを頑張らないといけないという意識があったようだが、体質に合った食事をまともな時間に食べるのが王道なんだと思う。

↓ この本もかなり参考にさせてもらいました。

体脂肪計タニタの社員食堂 ~500kcalのまんぷく定食~

体脂肪計タニタの社員食堂 ~500kcalのまんぷく定食~

  • 作者: タニタ
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2010/01/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

今年の夏は猛烈に暑かったので、さすがの娘も温める必要がなかった。

なにしろあの暑さの中を、ほぼ毎日部活に通っていたのだ。

午前中部活に出て、お昼の炎天下を歩いて家に帰り、昼食を食べたらまた酷暑の中を自転車に乗って図書館に行ったりしていた。

私は熱中症の心配をしていたから、ダンナ向けの冷やす食事で丁度いいと思った。

もっとも、今年の夏の後半はトマトもキュウリも高かったから、あまり徹底しなかったけれども。

しかしながら秋も深まり気温も下がり、受験も近づいて来た今日この頃。

そろそろ娘の体質にがっつり薬膳レベルで合わせた食事をさせてみたい。

うちのカレーは最近、タマネギと人参と鶏の胸肉で作って生姜のすり下ろしを加えるという、冷え性向けレシピである。

これを朝カレーで食べさせたいんだけど・・・・問題はダンナもカレーが大好きだということだ。

娘だけこっそり食べてダンナに我慢をさせるというのは精神衛生上も家内安全にも好ましくない。

カレーの匂いというのは理性を狂わせる何かがある。

酔いがさめたら、うちに帰ろう。」という本の中に、カレーの匂いがしてくるのに自分だけ食べさせてもらえなくて逆上するシーンがあったが、さもありなんである。

本当は、いっそのことそれぞれに合わせた、まるで違うメニューで食べさせてみたい気がしている。

医食同源というが、家族であっても体質は違うのだ。家族に処方された薬を勝手に服用してはいけないのと同じように、薬膳として使われるような偏りの大きい食材は、個別に食べさせる方が理にかなってると思うんだけど。

ちなみに漢方薬というのは副作用がない、とか、即効性がない、と思ってる人がいるようだけど、そんなことないです。副作用が出る場合もあるし、体質に合ってないものを飲んだらエライ目にあいますよ(死ぬかと思った)。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

まあそういうわけで、

どうしたらいいかなあと思っているわけです。

ダンナ向けにトマト水煮缶と茄子を入れたカレーを別に作ってみるかな?