「ドクトル・ジバゴ」
このあいだ読んだ「誰でも美しくなれる10の法則」という本の中に、3回くらい出てきた映画なのだ。
それほどまでにティムガン先生がオススメするなら、と思って、気軽に借りてみたんだけど、届いたDVDに貼ってある収録時間を見てなんじゃこりゃ。
なんと、インド映画もびっくりの330分!
マジか?
と思いながらもせっかく来たから見ることにした。前知識は皆無。
かろうじて、ロシア革命あたりの話らしい、昔の映画らしい、ティムガン先生がオススメしてるのだからきっと衣装と美術がお洒落なんだろう、ぐらい。
で、見始めてしばらくは挫折しそうだった。
ロシア貴族たちの衣装もお部屋も美しいけれども飾りたてられたデコラティブな内装はどうにも趣味に合わないし、話の展開もちゃんと見ないと分かりにくい上にライラに言い寄るおっさんは不愉快だ・・・だったんだけど、ジバゴが革命後の自宅に戻ってきたあたりから俄然、エンジンがかかってきた。ここまでは全部状況説明だったのか。
こんなセリフ(ナレーション)がある
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初めて新しい長靴を足にした徴用農民が我々の狙いだ。
長靴が擦り切れる頃、彼らは私に耳を貸すはずだ。
後に私は戦闘中に前線から3部隊を離脱させることに成功するが、まだこの時はじっと静かにしていた。
まだ志願兵が多すぎる。
その多くは熱に浮かされ志願してきた連中だが、中には愛国心に燃え、危機を認識している者もいる。
将来を憂うものや、不幸な者が志願する。
仕事や妻や人生に不満を持つもの、自分に疑問を持つもの。
幸せな者は志願などしない。
年齢や職業で徴兵が先送りになれば神に感謝する。
同志レーニンでさえ1500キロにもわたる前線の凄まじさと凍てつく戦場での苦しみを予想しきれなかった。
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これを話している人はどうも革命軍側から、ドイツと戦うロシア国軍内部に工作活動をしに潜入したようだけど、言ってる内容は革命軍に身を投じる志願兵にもバッチリ通用する内容なので、(この人の立ち位置ってどこだっけ)と混乱してしまって、ついでに私はイスラム国あたりまで連想してしまった。
映画が最大の娯楽だった時代に巨額を投じて作られた超大作らしく、ものすごいスケールで、セットも衣装もエキストラも桁違い。
ロシア革命という歴史は知っていたけれど、その時代にロシア貴族たちは財産を宝石に換えて持ち出した、という話も知っていたけど、この映画を見て初めて実感として、宝石以外の策がない状況なのだということを感じました。
長いから途中に休憩時間が挟んであって、
前半と後半に分けられる。
で、前半ではそんなかんじだったんだけど、
後半になると、おおむねジバゴとライラの恋愛状況になっちゃって、
波瀾万丈でありながらもメロドラマ風味に。
ジバゴの奥さんの方が好みのかんじだったから(ルックス込み)
その後が気になるんだけど、そっちは途中から全く出てこなくなっちゃった。
ちょっと残念。
ファッションについてはよく分からない。
毛皮の帽子が可愛いな、と思ったくらい。
この作品のほかに、
キーラナイトレイのリメイクが出てるらしい。
ちょっと気になる。