ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」

「ダーリング」・「ドクトル・ジバゴ」は、 これを見るための前座になりました。 真打ち登場です。 若い頃も美人だったけど、今のジュリー・クリスティの方がずっと綺麗だ。 ーーーー 連れ添って44年になる老夫婦が郊外で暮らしている。 美しい妻とのクロスカントリースキー。 何気ない、でも美しい日常を暮らしているが、 妻に認知症の症状が現れる。 妻の方から老人介護施設への入所を言い出すが、 夫は、入所してから30日間は面会できないと聞いて難色を示す。 結婚以来、そんなに長く離れて暮らしたことがないからだ。 (物語は、現在と回想シーンを行きつ戻りつしながら進行していく) 面会に行くと、妻は大柄な男性オーブリーと親しくなっていた。 そして夫の顔も忘れていた。 妻は、見知らぬ男性に対するように自分に応対する。 好きだった本を差し入れても、興味がない。 ひょっとしたら妻は自分を罰しているのでは、 (かつて夫は浮気三昧だった過去がある) と、いぶかしむこともあるが、 オーブリーが経済的事情でホームを退所してから どんどん状態が悪化していく妻を見て、 オーブリーに会わせてやろうとするのだが・・・・・ という映画。
アウェイ・フロム・ハー 君を想う <デラックス版> [DVD]

アウェイ・フロム・ハー 君を想う <デラックス版> [DVD]

  • 出版社/メーカー: CCRE
  • 発売日: 2011/10/17
  • メディア: DVD
ラスト数分の展開に「えええええーーーーっ!!これで終わり?」と声を上げてしまいました。 なんて残酷なラストを持ってくるんだ。 エンドロールの流れるあいだ、ずっと呆然としてました。 症状は行きつ戻りつするというけれど、 何もこんなタイミングで戻らなくても・・・。 でも、きっと、これがフィオナ(妻)にとっては最善の策なんだろうし、 もう後戻りはできない。 大人の現実的な解決策なのだと思いました。 こんな方策がとれるのも夫君の昔取った杵柄のおかげか。 誰でも可能な方法じゃないもの。 (でもせめて名前くらい覚えてあげようよ) ーーーーー 追記。 2度目に見て、ちょっと感想が変わった。 あれは残酷なんじゃなくて、 かみさまからの恩寵なのかもしれない。