「彼女を見ればわかること」
面白かったっていうか・・・暗いんですけど、
うーん、良かったです。
このあいだ見た「ヘアスプレー」はすごく上等な映画だったんだけど、
正直ちょっと今の私には明るすぎたので、
このくらい暗くてちょうどいいや、ってかんじです。
ほぼ5人の女性が主人公の、4話構成のオムニバス・・・って呼んでいいのかな?
それぞれの話がからんでいて完全に独立しているわけではないんだけど。
えー、うまくまとめられないので、
とっちらかったまま失礼。
介護してる女医さん。恋してるんだけどうまくいかなくて、
占い師に視てもらうのね。
これがねー、タロットのケルト十字法でみてもらうんだけど、
もう分かりやすーいカードをバッチリ出してあって、
ああ、現状苦しいのねーってのがよく分かるようにしてある。
ちょっと踏み込みすぎな解釈だと思うけどだいたいカードに合ってる。
剣の8とか9とか10とか。
私も以前はこのカードがよく出てたなー。
もうタロットは一切やらないと決めて処分しちゃったけどね。
次に出てくるのは銀行の支店長をしてる女性なんだけど、
こいつ、マゾか?
自分から傷つくようにしむけてるとしか思えない。
職場にあんな体の線がはっきり出る服を着てくるのもどうかと思うし、
あんな最低男のどこがいいのかも皆目ワカラン。
それに、夫がいればそれで全て幸せってわけでもないのよ?
その次が息子に愛をそそぐシングルマザーの童話作家。
なんか話が進んでいくにしたがって、この人、なんかちょっと変わってるというかなんというか。
人との境界線とか相手の人格とか、もうちょっと考えた方がいいんじゃないの?
まあいいけど。
占い師さんは、レズビアンの恋人といっしょに暮らしてる。
恋人は病で余命いくばくもない。
思い出を語り合うシーンが好きだ。
この人、すごくきれいだと思う。
刑事さんと盲目の妹。
妹の美しさを強調しているストーリーだけど、
お姉さんの方もすごく美しいですよ?
妹の恋人の娘ってのがまあ、女の子の残酷でいやらしい攻撃性を余すところ無くみせていて、脚本と芸達者さにうなってしまう。この子、「スパイダー」で誘拐されてた子だよね?
ラストは、それぞれの仄明るい出口がうっすら見えるような終わりだった。
見終わって、小さい希望がぽっと点るような。
よかった。