ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「東京島」

結婚20年の記念に夫婦で船旅に出たのだが難破して無人島に漂着した。 夫は早々に亡くなり、新たに流れ着いた若い男の集団と暮らすことになる。 島で唯一の女性である主人公はお姫様扱いされるのだが、 2人目の夫の死や新たな漂着者との出会い、脱出への期待などから 彼女は果敢に運命に挑んでゆく・・・・といったカンジの話。
コロコロも付いてないオシャレ系の大きなトランクにエルメスのスカーフを入れているから、てっきり豪華客船での世界旅行かと思っていたら、ヨットだってさ。夫婦でヨットで旅行するんならもっと機能的なアウトドアな装備を持っていきそうなもんだよねえ。おまけにあの立派な家はどうやって誰が建てたのさ。ノコギリとかなりの体力が必要だと思うんだけど、あの頼りない一人目のダンナと女手ひとつじゃ見るからに不可能でしょうに。流れ着いた若者が無駄に裸になって海に走っていくのはいったい何?運動部の夏合宿でバカをやるんならいざしらず、水道もない無人島で意味もなく体力を消耗するようなことはやらんでしょう。人間の暮らしじゃないとか早く脱出したいとか言ってるけど、たいして頑張らなくても豊富にバナナなどの果物が手に入って毒虫の心配もなさそうなイイ島じゃんか。結婚20年目の記念の旅行だって言ってたわけだから、結婚したのが20才だったら40歳、25才だったら45才。同窓会で「誰だっけ?」って申し訳なさそうに言われるような目立たないタイプだって言ってたから、そういう40代女性が1人で無人島で若い男の集団と暮らせば女王様になるかも、っていう妄想を映画にしたのかなと思うけど、それにしてもリアリティが無さ過ぎる。男の集団に女が1人という場合はお后様になるか最下層におかれるかどちらかしかない。男の集団がいれば勝手にその集団の中で序列ができるから、そのボスの庇護を受けてあとは万遍なく接するしかないと思うのだ。しかもその年で医療設備無しで高齢初産だってさ。うひゃー。それも双子。どうよ、コレ。おまけになぜか妊婦は腹をむきだしにしてるのだ。服着てるのにおなかだけポコンと剥き出し。布があればまず腹を冷やさないように包むでしょうよ。エルメスのスカーフはどうした。おまけに最後は哺乳瓶も粉ミルクもない島に新生児の1人を残して脱出。「行けー!俺が育てるー!」って言うけど、どうやって育てるんだ。 この映画、すっごく宣伝してたけど、映画館で観た人は怒らなかったかなあ。 最初からツッコミながら観るつもりならいいかもしれない。