「人生に乾杯!」
これまた「どんな映画だったっけ?」と思いながら見始めた。
題名とDVD表面の印刷からみて古き良きアメリカとかそんなんだったかなあ・・・・と思いながら再生してみると、まるでどこの言語だか分からない言葉で、暗く静かな画面で映画が始まった。
どうやらヨーロッパのどこかの国らしい。
老夫婦は年金でつつましく暮らしているが
電気代が払えずに電気を止められ、
ついには差し押さえが入る。
とうとうおばあさんは「最後の誇り」であったダイヤのピアスを支払いにあててしまった。
それを見たおじいさんは翌日、大切に手入れしてきた古い車で銀行強盗にでかける。
刑事に協力的とみえたおばあさんはおじいさんと合流し、
手に手を取った老夫婦の逃避行がはじまる・・・・という映画。
おじいさんは礼儀正しい紳士で、まるで銀行強盗っていうキャラじゃないし、
おばあさんは知的でおちついたレディなのよ。
「脳みそふっとばすぞ、は下品だったか?」
「素敵だったわよ」
クラシックカーでカーチェイスするおじいさんは、
実は偉い人の運転手を30年務めた運転のプロ。
胆の座ったおばあさんにもそれなりの過去がありそうだ。
派手な映画ではないんだけど、主役2人が魅力的で、
なんとも滋味のある好みのタイプな映画でした。
2人を追う警察側の若いカップルの関係が同時進行してるのも味があっていいし、
ちょっとオトコマエな感じの音楽もいいかんじ。
以前、「アバウトシュミット」という映画を観たけど、シュミットの奥さんはダンナさんの退職後は本当はこんなふうに旅をしたかったんだろうなと思った。もちろん強盗無しでね。
ただ、題名だけは不満だなあ。
なんでこんな題名にしちゃったんだろうなー。
- 出版社/メーカー: 東宝
- メディア: DVD