ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「スカイハイ 3話4話」

けっこう面白かったので2枚目も借りて観た。

これって、一枚ずつ監督さんが違うんですね。

それぞれ力を入れている部分が違うのか、

原作は同じ作者さんのお話でも、

雰囲気とか全面に出すところとか

監督によって違ってるみたいです。

ちなみに今回は麻生学監督。

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スカイハイ 3話

殺されたのは区役所職員の男性。

人通りのない地下道で、男性からナイフで脅されている女性に

助けを求められ、向かっていったら刺殺されてしまった。

彼は死後、「自分の命も省みず人を助けたHERO」として

たたえられることになった。

しかし、彼が盗撮マニアであったこともばれてしまう。

そんなのデマに決まってます、私にとってのHEROですから、

と言い切った女性に好意をいだいた彼は、その女性が

よからぬ商売をしていることを知る。

男性は悪徳商法の相談・苦情などを受ける窓口を担当していて、

何度も持ち込まれた案件だった。ショックを受ける男性。

こういう女性のために自分は死んだのか・・・。

しかしそんな売り方をさせる黒幕や、そうまでしてお金を作って

好きな人の夢をかなえたかった彼女の姿を見て、

気持ちが変わる。

(彼女は好きな人の役に立ちたかったんだ)

(誰もが、誰かの役に立ちたい)

最後に彼は、落ち込んで帰ってきた彼女に、

おいてきたはずのケーキとシャンパンを並べて勇気づけて、

(彼女の役に立てたかな)

と満足して再生の扉をくぐるのだった。

おしまい。

えー、ある意味、心温まるお話なんですけど、

あきらかに心霊現象なので、彼女は怖くないんでしょうかね。

まあ私はろうそくに火を灯してくれるあたり、

素直にうらやましいと思いますけど。(笑)

けっこう好きです、この話。

主役は岡田義徳

この役者さん、すごく華があるってわけでもないけど、

前から(いい役者さんだな~)って思ってるんだよね。

香川照之がやった「ゆれる」のお兄さんとか「キサラギ」とか、

この人がやってもイイカンジだろうなと想像してみたりする。

この作品も、幽霊になった時の幽霊っぽさがさすが。

特典映像のインタビューではこんなに好青年なのに、

どうしてあんなに情けない感じの人にもなりきれるんでしょう・・・。

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スカイハイ 4話

恨みの門にやってきたのは女子高生。

いじめを受け、呪い殺すために死んだと言う。

固い絆で結ばれた友人に頼んで背中を押してもらった。

しかし、「呪い殺して地獄に行く」扉を選んだ場合、

呪い殺せるのは1人のみ。

呪い殺したい相手は3人。

地上に行き、親友の助けを借りつつ心霊現象を起こして

次々にいじめの復讐をしていく女子高生。

しかしそうしていくうちに、親友は行動も見た目も変わっていき、

彼女との約束を忘れたかのように楽しみ始めるのだった。

親友の行動に腹を立てる彼女。

イズコは

「人生を楽しむのは生きている人間の特権でしょ」

と話す。

約束をやぶった裏切り者が許せない、と、彼女は

親友の元に現れて責める。

どうして一緒に生きられなかったんだろうと悔やむ親友。

女子高生は死んだことを後悔しつつ、再生の扉を選ぶ。

えー、

呪い殺せなくても、あれだけいろいろやれたら

それで十分なんじゃないかと思うのは私だけでしょうか。

しかもその仕返しがえげつない。

一人目の、顔にマジックで変な落書きして校内を歩け、

ってのはまだしも、2人目以降は・・・。

主演の新山千春は特典メニューで、復讐の仕方について、

「どっか、客観的にみると面白かったり」、って言ってたけど、

大勢のギャラリーの前で笑いものにする劇場型いじめそのものなので、

そんなふうに見る人もいるんだ、ってちょっとショックでした。

霊になっても携帯電話にメールが送れるってのは便利。

ホントにそんな機能があればいいのにね。