「麗しのサブリナ」
ビリー・ワイルダー監督、
オードリー・ヘプバーン主演。
白黒映画。
オードリー・ヘプバーンは「ローマの休日」で初主演を果たした後、
この作品が主演2作目になるのですね。
「おしゃれ泥棒」の時よりもずいぶん若いです。
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ものすごいお屋敷に雇われている運転手さんの娘サブリナは、
その家の次男坊に恋をしている。
父親は「月に手をのばしてはいけない」
(手の届かないものを欲しがってはいけない)と諭すけれど、
どうしても忘れられない。
父親はそんな娘に忘れさせるため、パリの料理学校に入学させる。
卒業して2年ぶりに帰ってきたサブリナは、驚くほど美しくなっていた。
あまりに美しくなっていたため、惚れっぽい次男はすぐ夢中に。
そんな次男とサブリナを引き離すため、仕事人間の長男は策を巡らすのだが
・・・・・・というお話。
パリの料理学校で知り合った男爵に、
「今は月にロケットを飛ばす時代だよ」
と言われて、卒業する時には手紙に
(人生は自分の手でつかむのです。恋も同じです。)
としたためるようになって。
帰ってきたときの自信に満ちた様子は、
まさに生まれ変わったよう。
あ~、もっと若い時に観れば良かった~~。
そしたらもっとオシャレしよう、自分を磨こうって思えたでしょうに。
次男坊からパーティに誘われた後、
父親から
「月に手はとどかんぞ」
と言われ、
「違うのよ。月が(私に)手を差し伸べるのよ。」
と、余裕たっぷりに答える。
いや~、すごいです。強いです。
若くて美しい娘は無敵ですな。
あーもう、どうして10代のうちに観ておかなかったんだろう~。
- 出版社/メーカー: パラマウント ジャパン
- メディア: DVD
次男坊は遊び人のプレイボーイで別の人と婚約してて、
長男は仕事ばかりしている仕事人間で凄腕実業家。
パリに行く前は完全にガキんちょ扱いされていたんだから
そりゃ年の差はあるだろうけど、どっちもけっこうおじさんなんだよね。
次男坊なんて婚約者と結婚したら4度目の結婚だっていうんだもの。
子供の頃からずっと好きだったって言っても・・・ひたいにシワがいっぱい。
もうちょっと若いハンサムが良かったな~。
長男はハンフリー・ボガードっていう俳優さんで、
(へー、この人がハンフリー・ボガードなのかー)って思ったけど、
正直、そんなに格好良くないっていうか・・・。
顔が大きくてちょっと猫背で肩が狭くてあんまり背が高くなくてかなりおじさん・・・。
もっと、冷たいハンサムが良かったな~。
なんというか、仕事のできるオトコをなめちゃいかんね。
仕事が早くて実行力と決断力がある人は、他の面でも「仕事が早い」。
弟のシャンパングラスを割らせて負傷させて彼女をさらっていくあたり、
これまでに仕事でとっさの判断で鮮やかな手腕でやってきたんだろうな、
なんて思わせるものがあって。
こういう人が本気になったら強いよね~。
そうそう、サブリナパンツも良かったけど、
木に登っていた時の素朴で飾らないスカートも、
帰ってきた時のスーツも、パーティの時の肩を出したドレスも、
どれもステキ。どの時のオードリー・ヘプバーンもすごくステキ。
オードリー・ヘプバーンさすがです。
なんでもっと早く観なかったんだろう~。
高校生くらいの時に、いやせめて20代前半で出会っていたら
もうちょっと人生変わってたかもー。