ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「昼下がりの情事」

オードリー・ヘプバーン主演、

ビリー・ワイルダー監督、

白黒映画。

私立探偵事務所を営む父親と、音楽院でチェロを学ぶ娘は2人暮らし。

父親が調査した超プレイボーイの大富豪に、娘が恋しちゃう話。

題名から、もっときわどいシーンがあるのかな、と思っていたら、

あの時代にそんなことはありませんでした。

靴が片方無いの、と、裸足で膝をついて靴を探す、その足の裏に相手が触れる。

日本で和室で暮らしていると足の裏などなんてことないんですけどね。

欧米だからそういうことがあった関係だと分かる。

なるほどな~、と思いました。

オードリー・ヘプバーン演じる主人公が、

相手はずっと年上で超プレイボーイだからと、

かなり無理して、嘘もついて、いじらしいやら可笑しいやらでした。

このあたりがビリー・ワイルダーなんでしょうね。

超プレイボーイの大富豪は一流ホテルのスイートに泊まっていて、

女性をたらしこむ時に必ず4人組の楽団を呼んで生演奏させて

ルームサービスをとるんだけど、

この4人組の楽団がどこにでもお供させられるのが面白かったです。

でね。

よくできた良い映画だと思うし、

面白かったんだけど・・・・・・。

どうして相手のプレイボーイがあんなにおじいさんなの~。

まるで祖父と孫娘じゃん。

いや別にぐっと年上でもいいんだけど、

どこがそんなに魅力的なのかよく分からないというか、

年上ならではの落ち着きとか思慮とかあるわけでもないし、

ただの女好きとしか見えなくて。

確かにハンサムではあるんだけど・・・。

もうちょっと何か魅力的にしてほしかったな~。

私だったらスイートルームもルームサービスも楽団も無くて良いから

オーランド・ブルームの方がいいなあ~。

この頃はああいうハンサムな若い俳優さんがいなかったの?

映画の最後はハッピーエンドです。

名場面なので、ここを観るためだけにもオススメしたいところです。

しかし・・・お父さん、

本当にそれでいいの?

ああいう男がそのまま落ち着くとは全然思えないよ。

私がママだったらそれはそれは大反対だなー。

あと、ストーリーに関係ないけど、

支払いについて、

「フランは不安定なもので、ドルでお願いします。」

っていうセリフがあるのです。

へー、こんなふうに流通するのか、なんて思いました。