「パリの恋人」
オードリー・ヘプバーン主演で、相手役はフレッド・アステアのミュージカル映画。
さすがのフレッド・アステアと唸りたくなるような名人芸を見せてくれます。
ファッション誌の撮影のために強引に街の書店でロケをしたら、
その書店の地味な店員(オードリー・ヘプバーン)をカメラマンが気に入って、
これまた強引にモデルに仕立て上げて、パリでデビューさせるお話。
観る人によってはロマンチックなラブストーリーなんでしょうけど・・・・・・。
どうにもこうにも私には受け付けませんでした。
だってね、いきなりキスされてそれで恋しちゃうって、それ、
強制わいせつ犯の妄想ですかって言いたくなっちゃうし、
女の子はみんなドレスが大好きでみんなモデルになりたがってる、
って決めつけたようなストーリー展開もどうもついていけない。
知性と教養のある書店員、ってことになってるけど、
やってることを見れば幼稚で無責任な小娘としか思えない。
もしかして、この映画を観て、
ここをこうすればいいのにーー!って思った人たちが、
「マイフェアレディ」を作ったんじゃないでしょうか。
きっとそうに違いありません。
この映画の存在を名前もなにも全然知らなかったんだけど、
知らないわけだ、と思いました。
と、
映画のストーリーや心理描写には不満がたっぷりなのですが、
フレッド・アステアの傘使いがさすがだったのと、
ヘプバーンが終盤で着ていた膝丈より少し長いくらいのウェディングドレスが
すごく可愛らしかったので、観て良かったなと思いました。
あと、パリの名所を巡るみたいなシーンがたっぷりあるので、
パリが好きな人や、パリに行く予定のある人は
観ると楽しいかもしれないなー、と思いました。
アメリカ人って、パリが好きなのね。
- 出版社/メーカー: パラマウント ジャパン
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