「パイレーツ・ロック」
たいした期待もなく見てみたら、良かった。
ロックンロールなどの音楽を中心に流すラジオ局を、
海に浮かぶ船舶の中に構築して、DJもスタッフもみんな船内で共同生活。
そのラジオ局の話。
昔、イギリスに実在したのだそうな。
不良行為で高校を退学になった男の子が、母親に勧められてその船にやってくる。
しかし誰の目にもその船は「更正」するにはまったく不向きな環境。
母親はなぜその船に彼を乗せたのか。
もしやこの船に彼の父親が?そうであるならいったい誰が。
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最初に船の映像が出たときにはいったい何のイカ釣り漁船かと思いました。
明かりの感じがね。そういえば烏賊って海賊と字が一文字違いなんだね。
アルコールとドラッグと自由の楽園とか言ってたけど、
協調性に欠ける私からみると、あの船の中だけで男ばっかり(レズの女性が1人居る)
ずーっと共同生活ってのはそれほど自由だとも思えないなあ。
不摂生ってのはそこそこ体力があってほどほどにしないと体壊しちゃうしね。
週に一日だけ女の人を乗船させるみたいなんだけど、
女は週に一度会うくらいがちょうどいいんだろうかね。
なんか女をめぐるエピソードが多かった。
ともあれ、ラジオと、ポピュラー音楽への深い愛情が伝わってくる映画でした。
登場人物たちのファッションがそれぞれ色んなタイプがあって、
そのあたりを見るのも面白かったです。
どうして彼の母親があの男を愛して一人で産んで育てたのか
なんとなく分かるかんじなのも良かった。
沈んでいく船の中で、愛するレコードのためなら死ねるっていうよりも
生存本能がないというかなんというか・・・・・(笑)
父親だっていうだけで全然養育にはかかわってないのに大事にしてもらえてちょっとずるいよね。
最後はハラハラしてどうなることかと思ったよ。
後味も良し。いい映画でした。
音楽たっぷりの映画が好きな方はぜひどうぞ。
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
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