ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「花とアリス」

少女映画の傑作だというので観てみたのだが、

何度も挫折しそうになった。

嘘をつきまくる女。

電車でみかけた男をストーキングしたあげく、

自分の都合のいいように嘘をつきまくってだまして、

バレそうになると親友に無茶な協力をさせて。

なんか気分悪い・・・・。

いやむしろ怖い。

なんだかなあ・・・・。私、なにか可愛いものを鑑賞したかったのよ。

女の自宅の花壇も、その友達の家の中のぐちゃぐちゃも、病的で。

訳の分からないまま付き合わされている男が気の毒だ。

少女の毒っぽさっていうんでしょうか。

こういう年頃があるっていうけど、

ある人はずっと一生こうだろうし、

そうでない人はたぶんずっとそうじゃない。

ちなみに私の高校時代の友人たちにこういうのはいない。

竹を割ったようなさっぱりしたのばかりだった。

女は男が記憶喪失になったと嘘をつき、

自分が恋人だと言いくるめる。

やった覚えがなくても取調室で

「おまえがやったんだ」

と言われ続けると、だんだんそんな気になってきて、

つい認めてしまったりすると聞いたことがある。

それに似てるかもしれない。

最終的に嘘はバレて、ちゃんと認めるところから新しい関係が始まる。

ちょっといいかんじのシーンなんだけど、

そのために前半のエピソードの積み重ねがあるんだろうけど。

ええ。間違った先入観をもって見た私がいけないんです。

可愛い少女たちが、ふふふって笑ってるような映画だと思ったんですが・・・・。

友人は街でスカウトされて芸能事務所に所属することになり、

各種オーディションを受ける。

この友人が蒼井優で、すごく可愛い。

ラスト近いオーディションのシーンでバレエを踊ってみせて、

これが可愛くて綺麗で、おそらくはこのシーンを撮りたいがための映画なのではないかと。

他の登場人物はぜんぶ引き立て役なのでしょう。

蒼井優って、こんなにバレエが上手な人だったんですね。

まあそんなわけで、

私は前半で何度も挫折しそうになりましたが、

蒼井優のバレエがとても綺麗で素敵だったことと、

いろんな俳優さん・女優さんがいろんな役で出ているので

観て損はないと思います。