「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」
アメリカには結婚式の前日あたりに花婿とその友人たちが、
結婚してからはできないような馬鹿をやって楽しむ習慣があるのだそうだ。
よく知らないけど。
この映画はそれで羽目を外しすぎた男たちの話。
派手にやるためにラスベガスに行って、翌朝、
目が覚めるとホテルの部屋はとんでもないことになっていた。
乱痴気騒ぎの後とおぼしき様相であるばかりでなく、
なぜか生きた鶏が歩き、クローゼットからは赤ん坊の泣き声、
バスルームにはなぜか本物のトラがいて、結婚式を挙げる男はいなくなっていた。
誰も何があったのか全く記憶がない。
いったい何があったのか、花婿になる友人は無事なのか・・・・・。
すごい下らないドタバタコメディ映画だと思って観たのですが
(事実そうなのですが)、ちゃんときれいに伏線をひろっていって、
最後にはちゃんと辻褄があっている映画です。
ちょっと笑えないギャグなんだかよく分からない部分や、
無駄に下品だったり良識がなさすぎると思う場所が多すぎて
へきえきする場面がいっぱいあるのに、
なぜか見終わった時にはほのぼのしてしまう。
あんなことになっているのにちゃんとハッピーエンドにするのはすごいです。
二日酔いというよりこの映画の場合はクスリのせいで記憶がないわけだけど、
この人たちの場合は、酔っ払う前の素行から問題があるような気が・・・。
小学校の先生なんてルックス良いし弁も立つのにモラル的に問題あるっぽいし、
義弟はそもそも学校に近寄っちゃ行けないって裁判所から命令が出てるって。
・・・ってこれ、2回目をまわして見ながら書いてるんだけど、2回目見てもおもしろい。
一回目はギャグというよりサスペンスだなと思いながら見てたけど、
よくできてます。
あとこれ、おまけの特典映像がすごくイイです。
「破壊のロードマップ」っていうのがあって出演者たちが解説するんだけど、
これが、フツーの解説だと思ってみていると、だんだん俳優さんたちが
もとの役になりきってきて、本編の世界が再現されてくるんです。
あれはアイデアだと思う。中国系の役者さんはちょっとやりすぎかな。
それから、マイクタイソンって、あれ、本物だよね?