ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「いぬのえいが」

犬をめぐる短編のオムニバス。

途中まではつまんなくて何度も挫折しそうになったけど、

短編のオムニバスだからそのうち当たりが出るかも、

と思ってがんばって見たら、

「ねえ、マリモ」っていう回が、ダントツで良かった。

途中で視点が変わるところから、うるうるです。

あとはバウリンガルの回が面白かった。

たしか3話目だと思うけど、

CMの絵コンテを描いて、依頼主に(こんなかんじでどうですか?)

ってする仕事の人が出てくるのね。

ちょっと三谷幸喜の「ラヂオの時間」を思わせるような話で、

せっかく最初は普通に真っ当なCMだったのに、

いろんな人の適当な提案に振り回されて、

どんどん訳の分からない方向に進んでいってしまう・・・

っていう回なんだけど、

申し訳ないけど、

この映画自体も、ちょっとそんな経緯があったのかな、

なんて邪推をしてしまいました。

豪華な俳優さんたちを使って作った映画なのに、

なんか・・・この回はすごく急いで脚本を書かされたんだろうか、とか、

監督さんたちは撮りたくて撮ってんのかな、とか、

あんなふうに急にムリな、不思議な注文がついたのかな、とか、

発注主は発注するだけして出来には興味ないのかな、とか。

この映画は10年ほど前に作られた映画なんですが、

宮崎あおいが高校生姿で出てきてて、ものすごく良い。

ただ可愛いだけじゃなくて、なんというか、存在感というか

空気というか、やっぱりすごいなあなんて思いました。

ほんの数秒~数十秒のシーンなんですけどね。

で、子供時代の子役の子が可愛くて、

(あまりにも自然なので、最初は、私的に撮ったホームビデオを

借りてきて切り貼りしたのかと思った)

エンドロールで見たら、大橋のぞみだった。

さすがだ。

そうそう、エンドロールで出演した犬たちの名前が

いーっぱい並んでるところが感慨深かったです。

みんなにちゃんと名字がつけてあって、

育ててる「保護者の皆さん」の存在や愛情を感じました。

いったいどうやってるんだろうと思うような芸達者なので、

それを見るのも見所だと思います。

そして、

なんだかんだ辛口なことを書いてるくせに、

2作目も見ようかな・・・と思っている。

うーむ。