ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「リトル・ダンサー」

1984年のイギリスの炭坑の町に暮らす男の子が主人公。

親父さんと兄ちゃんは炭坑の労働者なんだけど、 労働争議のストを気合い入れてやっててお金がない。 お母さんはしばらく前に亡くなってる。 おばあちゃんはまだらボケ状態でたまに徘徊にでかけちゃうので、 追いかけていって連れて帰らなくちゃいけない。

ボクシングを習いにいってたんだけど、 ある日となりで練習してたクラシックバレエの教室(女の子ばっかり)の 練習に混ざってみたらそのまま夢中に。 でも親父さんは「男はボクシングかサッカーをしろ!」というガンコ親父。 レッスン代もだせないような経済状態で、 先生は少年の才能を見いだして後押ししてくれるんだけど、 環境はとてもむずかしいのだ。 主人公はバレエを続けられるのか。 そして家族はどうなっていくのか。

・・・・・という映画。

むっちゃ良かったです。

 

リトル・ダンサー BILLY ELLIOT [DVD]

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主人公の男の子がいいかんじで、 ああ男の子もいいなあ、あんな息子がいたらなあ、 なんてちょっと思いましたですよ。 11才だから、小学校5~6年生くらいなんだけど、 その年代特有のふるまいというかなんというか、 だいぶ大きいんだけどまだ子供なんだよね。
炭坑で働く親父さんは労働者階級の男の世界で生きてきた人で、 クラシックバレエなんてまるっきり縁がない。 このねえ、親父さんの気持ちも分かるかんじなのよ。 主人公の少年は母親を亡くしてるんだけど、 親父さんは奥さんを亡くしてるわけで、 会社の方の状態も大変なことになってるわけで、 親父さんの方も苦しいんだよね。 クリスマスには薪がなくて、お母さんが弾いていた古いピアノを 斧で割って薪にして暖炉にくべてしまうくらいに 経済的にも困窮しているわけで・・・。 親父さんが自らの誇りやプライドを捨てにいく場面では もう涙が出そうになりますね。 家族みんなでバレエスクールからの結果を待つシーンも そわそわ感が伝わってきてすごく印象的でした。
 
本当に観て良かったです。 見終わると心がじわっと温かくなります。 オススメです! すごく名作だと思うんだけど、 売り切れたまま在庫がないらしい。 なぜだ~、なぜこういう映画を再版しない~  
 
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ところで。 映画の最後で主人公が大人になった姿ということで、 少年時代とは別の人が、大人になった姿で一瞬、踊るんだけど、 これが、妙に気になるんですね。 踊るというか、跳躍してて、 ホントに短いシーンなんですけど。

 

どういう人なんだろう・・・と思っていたら、 アダム・クーパーという方なんだそうで。 で、最後のシーンのステージをもっと観たい!という場合は、 どうやらこちらのDVDに出演していらっしゃるらしい。

 

うーん。気になる。