ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「チャイナシンドローム」

TSUTAYAディスカスから届いて開けた瞬間に、おお~って思いましたよ。

なんてったって今、見ておかなくちゃ、 な映画じゃないですか。

リストの上位に入れてはいたけど、

順番が回ってくるのはまだまだ先の話だと思っておりました。

と、いうわけで視聴。

この映画が作られたのは1979年、スリーマイル島の事故よりも前だそうです。

登場人物たちの服装やお化粧、自動車などのデザインに時代を感じます。

ニュースの女性キャスターが原子力発電所の取材をしていたら

たまたま何かの異常が起こったらしき事態に遭遇し、特ダネだと思ったら握りつぶされて、

調べるうちにそれが重大な事故を起こす寸前だったことが分かってくる。

そのころ、制御室の室長は設備に問題があることに気付く。

彼は発電所の安全を守るために追加点検が必要だというのだが、

利益重視のために上層部にはうけあってもらえない。

ついに彼は・・・・・・・というようなお話。

終盤はハラハラドキドキです。

社会派サスペンスというような位置づけなんでしょうけど、

途中まではなんだか既視感がありすぎです。

だってもうこの数ヶ月の間に同じような発言をイヤというほど目にしてる。

事故が起きても、「些細なトラブルがありましたが問題ありません」

マスコミの人は今の仕事を続けたいなら反原発につながる発言をしてはいけない、

原子力発電を一日止めると、いくらの損失になる、

配管の施工ミスが見つかったけど交換しようとすると莫大なお金がかかるからそのまま。

もんじゅのナトリウム漏れは、予定外の材質の配管を使ってたからでしたっけ)

水が減って炉心が露出するとか、制御棒の話とか、

専門的な話なはずなのになんでこんなに耳慣れてるんだ。

床に水が垂れてるのが発見されたシーンで、

(どのくらいの放射線量なのか数字でデータが欲しいなあ)

なんて思ってしまって、なんだかねえ。

今の日本人なら一般の人でも、

最後の方のシーンでベテラン技術者の話す

水位が下がったということの重大性を分かってあげられるのになー、

なんて思いました。

女性キャスターがジェーン・フォンダ

原子力発電所のベテラン技術者にジャック・レモン

カメラマン役にマイケル・ダグラス

しばらく前に「お熱いのがお好き」で若い頃のジャック・レモンを見て、

今回、20年後の姿をカラーで見ることができて、妙に感慨深かったです。

ジェーン・フォンダってこんな人だったのね。

マイケル・ダグラスは若い!

制御室のコンピューターが出力する紙とか、

取材で収録したテープを映写室で映す場面とか、

あんな時代があったっけなあというかんじです。

当時は最先端だったんでしょうけど。

美浜とか福島第一とか玄海とか高浜とか、

この映画より古い原子力発電所っていっぱいあるんだよね・・・・・。