ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ! 」

言わずと知れた人気シリーズ「踊る大捜査線」の映画第三弾。

湾岸署の引っ越しのドタバタの中で3丁の拳銃が盗まれ、

その拳銃を使った殺人事件が起きる。

さらに犯人は新湾岸署の最新のセキュリティシステムを逆手にとって

建物の中にいた全員を人質にして立てこもり、

かつて青島が逮捕した犯罪者たちを釈放するように要求する。

・・・・・という映画。

申し訳ないのだが、

踊るシリーズ始まって以来の駄作だと思う。

作った人ごめんなさい。

なんかいろいろしがらみがあって、

調整していったらこんなんなっちゃったんだろうか。

最初の引っ越しシーンからイライラしちゃって。

搬出が始まってるのに荷造りどころかまだ選別をしてたりして、

業者が誰も身分証を身につけてないとか

引っ越し屋さんのまとめ役が誰だか分からないとか。

(引越担当と引越業者さんのまとめ役は引越の中心人物である)

まあそれは映画の都合でしょうがないとして、

その先はもっとなんだかなあだった。

たとえば「そうか!目には目を!」って言う台詞があるのに

それを受けた行動ってハッカーを連れてきて終わりってこと?

死っていう言葉の安売りかげんもなんだかなあと思うし、

すみれさんが「青島君は長く生きられないのよ!」って放送しちゃうのは

シリアスなのか三谷幸喜っぽいギャグなのかよく分からないし、

犯人の搬送をしてる運転手さんは誰の連絡で動いてるんだろうと思うし、

電源を落とすという選択肢が出てこないのは何か落とせない訳があるんだと

思っていたら、ただ単に、思いつかなかっただけというのがもうなんとも

脱力というかなんというか・・・・・・・。

無意味なシーンが多すぎると思うので、

それを全部削れば、もっと良かったのかも。

ただ、女優さんたちが綺麗に上手に年を重ねていて、

それを観るだけでも値打ちがあると思いました。

すみれさんはきれいだし、

猟奇殺人犯をやった小泉今日子が素晴らしい。

それだけはすごく良かったです。

次はもう本編はいいからスピンアウトをいろいろ作って欲しいな~。

もし次があればの話だけど。

あと内容に全然関係ないんだけど、

織田裕二は歌わない方がいいと思うなあ・・・・・。

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6月10日追記。

他の人の感想を読みにいったら気付きました。

私はこの作品の鑑賞の仕方を根本的に間違えてるらしいです(^^;)

これは、長年にわたり踊るシリーズの深いファンである方々が、

その知識とマニアック度がどれほどのものなのかを確認して

楽しむ作品なのだそうな。

そう思えば納得がいきます。

全体に(ああこれはあの事件の時の・・・)というものが多数、

細部にわたって蒔いてあって、気付くこともあり、気付かないものもあり。

私は内田有紀をみて(交通課から移動してきたんだな)とは思いましたが、

たとえば和久さん語録を聞いてもどの時のセリフだか分からないし、

犯人が以前どこで出た人だか全く分かりませんでした。

いやー。

映画の楽しみ方って、いろいろですね。

踊るシリーズは全部観たという方は、

ぜひ目を皿のようにしてご覧下さい(笑)