ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」

立て続けにインパクトの大きい映画を観て人間不信になりそうだなと思い、早急に、もうちょっと人を信じられるような映画が観たいと思って録画してあった在庫の中からこの作品を視聴。当たりでした。 これはテレビドラマバージョンの劇場版ということで、配役はテレビ版の時の役者さんたちなんですね。厚生労働省の白鳥を仲村トオル、田口先生を伊藤淳史。 テレビ版を見たことがなかったので、なるほど~、と思いながら見ました。 ちなみに原作はシリーズの一作も読んでない。(買ったことはあるけど挫折した) 内容的には、地下室で9人もの人が亡くなった。事故か、殺人か、殺人であるなら犯人は誰か、という話。 しかしながら主題は、 亡くなった方の死因を、解剖せずに知ることができるという専用のCTのシステム(こういう理解で合ってるんだろうか?)と、深刻な後遺症が出た薬害について。
・解剖せずに死因を調べられるCTシステムってすごい。 メスを入れなくていいから遺族の気持ち的に抜群にこっちの方が良い、くらいに思ってたんだけど、そうじゃなくて、細かいところまで隅々まで3次元で見ることができてしかもデータ保存が可能、ってとこが利点なのね。 ・薬の認可に時間がかかるのは、こういうことなのね。 1000人に1人の割合で出る副作用なら、1000人の治験をしなくちゃいけないし、10000人に1人の割合なら10000人試してみなくちゃ分からない、なのだそうだ。 ・・・・でもさー、そうであるなら、一般公開されてから上がってくる副作用については、注意深く、ありがたーく、広くデータ収集すべきなのでは。子宮頸がんの予防接種で人生狂った女子たちのことを思い出さずにはいられませんでした。そんな副作用は治験で出てないから知らん、じゃないでしょう。それは科学じゃない。 ・相貌失認(人の顔を覚えられない)。 そういう症状があるらしい。 こういうことなのね、というのが初めて分かった。 ちなみに私も人の顔を覚えるのが苦手。でも雑誌の表紙を見て(あ、この俳優さん髪型変えたな)って分かるから全然違うらしい。 ーーーーー そんなわけで、 難しくてよく分かんないところもあったけど(コンピューターウイルスのあたりの仕組みがどうもよく分からない。さらになんで生瀬勝久がサクッと帰っちゃうの?)、でも良かったです。 みんなまっすぐに、自分の信念に基づいた善いことをしようとしてるんですよね。たぶん犯人でさえ、視野が狭すぎて間違ったやり方ではあったけれども。 心が洗われました。