ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「ヘアスプレー」

ダンス大好きな女の子が太った体型をものともせず、 実力と前向きな強さでテレビ番組のレギュラーやその他、 いろんなものを勝ち取っていくミュージカル。 明るくて元気で、これぞミュージカル映画だ!ってかんじ。 舞台は60年代なのかな? 音楽やファッションが明るくてポップでお洒落。 敵役のブロンドさん親子が、悪役なんだけどお洒落さんでべっぴんさんで、 あー、こういうお人形いるよねー、誰だったっけー・・・って思いながら観てた。
明るくポップでお洒落でノリノリなんだけど、 お話のテーマはかなりはっきりと「差別反対」を訴えていて、 思想活動に対するかなりはっきりとしたエールの送りぶりに、 へえー・・・と思った。 なんていうのかな、この映画の中ではたとえば黒人差別とか、 太っていることに対する差別とかを取り上げているんだけど、 それって現在ではいちおう建前としては、 良識ある人はそれらの差別はしない、という共通認識が いきわたってるじゃんか。 だから、そうだよね、差別はいけない、と思いながら安心して共感できるけど、 果たしてそれを今現在ビミョーな、例えばイスラムやアラブに対するものを 持ってきて同じようにアメリカで出来るんだろうか、と思った瞬間に、 ・・・まあ、時代劇だから出来るんだよな・・・くらいに冷めた目で 見ちゃう気持ちがでてきちゃうんだなー。 別の差別表現がちらっと出てきてエッ?と思うところもあったし。 まあなんだ。 お話の芯はそういうかんじだけど、 要するにこの映画のメッセージは、 「可能性を信じてがんばれ!」 だと思う。 若い人たちに見てもらいたいですね。 あと、60年代バービーのファンにも。