ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

大人な人たち

引っ越してきてからわずか2ヶ月目にして住民会の役員がまわってきている。

一ヶ月交替なので、今月いっぱいである。

階段ごとの当番やゴミ捨て場の当番などいろいろな当番があるわけだが、

それらの総元締めといったポジションだ。

業者さんへの支払いや帳簿付け、月に一度の住民会議

(それほどあらたまったものでもないが)で連絡事項を報告したり。

けっこういろいろ仕事がある。

それでなんか、いろいろ思ったのだ。

自分が、もう白髪も出てるような年なのに、

なんか子供っていうかなんていうか、

未熟者だなーっていうこととか。

それでも帳簿付けとか事務連絡とか、

掲示物をパソコンで打ってプリントアウトするとか、

むかし仕事で身につけてて助かったな、とか、

そういう職種じゃなくてやったことのない人だと

もっと大変だろうな、とか。

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そう。

なんといっても今回のことで一番印象的だったのが、

一緒になったお当番さんたちの大人加減。

今回の集まりでは、明らかに(これはもめるだろー)っていう議題があったのよ。

先月からの申し送りで受け取って、見た瞬間に「これはヤバイ。」って思うようなやつが。

集まりの前にお当番さんたちで集まって、

議題と連絡事項はこんなかんじでいいかなー?

って話し合うんだけど、

そこで出した瞬間に、その場にいた全員がヤバさ加減を感じ取ったらしい。

お父さん2人がサッと話を受け取って、

これまでの経緯と過去の同様の事例を教えてくれて、

物腰柔らかでお上品でおっとりしていながら

実はいろいろくぐり抜けてそうな年上の御婦人が

補強してくれて、

いつもカラカラと笑っている、同じ階段の新婚の奥さんは、

なんとなく「大丈夫!なんとかなるさ」なムードを醸し出してくれた。

皆さんの頼りになることと言ったら!

特にその時のお父さん2人。

当たり障りのない切り出し方と、

効果があって、なおかつカドが立たない方法をまとめてもらい、

その後の全員の集まりは平穏無事に終了することができました。

その後、そのお父さん2人は、どっちも総務系のやり手として有名な方だったことを知り、

支社に1人いると安心な人材を2人も揃えちゃったんだから贅沢な話だ・・・と

思いましたです。

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今日やってきたお母さんもすごかった。

元締めのところで保管してるものを受け取りに、って用事だったんだけど、

明るく華やかな笑顔でやってきて、

ものを受け取り、

一瞬のうちに玄関に置いてあった刺繍の額に目をとめて、

刺繍お好きなんですか、お上手なんですね、

と、会話のとっかかりを作る!褒める!

やっぱりね、社交のスキルってやつですか、

あれはいったいどうやったら身に付くんでしょうな。

大人には必要なんだろうとは思うんだけど、

未だに、こんな年なのに、

社交辞令とかそういうのが上手く言えない上に

どこまでがそうなのか受け取り方もよく分からない。

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まるで大人と子供だ。

なさけない、とも思ったけれども、

見本になるような人に会ったということは

とてもラッキーなことだろう。

今月の私は運が良い。

がんばろう。