「ミックマック」
ジャン=ピエール・ジュネ監督作品。
「アメリ」が有名ですけど、私は「デリカテッセン」の方が好きですね。
「天才スピヴェット」がとても良かったのでこれも借りてみました。
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お屋敷で何不自由のない幸せな少年時代を過ごしていた主人公は、
突然、父親を地雷で亡くして孤児院へ送られる。
厳しい孤児院から脱出した少年は30年後、
ビデオショップ店員として、それなりに充足した生活を送っていた。
しかしそんな生活も、流れ弾が彼の頭に当たったことで全て失う。
奇跡的に命だけは助かったが職も無くし家も家財も無くしてホームレスに。
一日を食いつなぐだけで精一杯の苦しい日々。
ある日不思議な男に誘われて、不思議な住み処での集団生活を始め、
その後偶然に、
地雷についていたマークと同じマークがついた建物と、
自分の頭に当たった弾の薬莢と同じマークがついた建物を見つける。
父親が死んだのも、自分がこんな目に遭ったのも、どちらも
運が悪かったのだと思っていた。
しかし。
男は初めて、自分や自分の父親の仇を見つけたのだった。
なにか仕返ししたい。
しかし地位も何の力もない男がどうやって?
男は仲間たちに協力してもらって行動しはじめる。
- 出版社/メーカー: 角川書店
- メディア: DVD
ほんとに、独特の雰囲気のある作風です。
画面の色使いや光の当たり方、不思議なモノの数々、
奇妙なユーモアやイタズラ、などなど。
おとぎ話っぽい感じなんですけど、
今回は明確なメッセージを持っています。
どこかで誰かが言ってた言葉なんですけど。
お洒落だったり可愛らしかったりロマンチックだったりするイメージがあるが、
実は有数の武器の大量輸出国であり、
紛争の両方に武器を売ったりするような節操のないことをしているのに、
あれほどのイメージを保ち続けられるのは何故だろう? ・・・・と。
それを読んだときに、私は武器商人としてのフランスを知らなかったので、
へーそうなんだー、くらいに思っていたのですが、
この映画を見てその話を思い出しました。
いちおうザッと確認しとこうと思って
「フランス」「武器輸出」でググってみたら、
まあ出るわ出るわ。
儲かるからやるのかと思ったら、
そんな売り方してるくせに赤字になったんだそうで。ワケワカラン
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そんなわけで、
「アメリ」がお好きな方には間違いがない映画。
ただ、エッチなシーンがあるのでお子様と一緒の鑑賞は
オススメできませんのであしからず。