ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「マルコヴィッチの穴」

映画にはその作品を見るべき時期ってのがあると思う。
これは20才前後に見た方がぜったい面白かった。
あの頃にみたらもっと気に入っただろうな。
ちょっと哲学的で凝ってて、いろんなことを考える映画。

見てスカッとするとか、楽しかったとか、そういう映画じゃないけど、
うーん・・・若い頃に、自分がまだ何者なのか分からない頃に、
一度は見て損はない映画だと思う。

(よく考えたら私が20才頃にはまだこの映画作られてないじゃん)
ちなみにアマゾンの紹介にはコメディとか書いてあるけど、
全然、まったく、コメディじゃありません。

妻役がえらく可愛くて魅力的。
(キャメロンディアスなんだそうだ。びっくり)
なんであの女性を口説くのかわからん。
ぜんぜん奥さんの方がいいのになー。

なんか倒錯してる人が多くて、大変そうだなーと思った。
見てたら自分がすごく健全な気がしてきた。

女は三十過ぎると楽になるっていうけど、なんか分かる。
女性であることにも、自分が自分であることにも慣れてくるんだよね。
私は私。
他の人になりたいとは思わないよ。