ダ・ヴィンチ・コード（本）ネタバレあり
はっきりネタバレしています。まだ読んでいない人は読まないでください。
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なんかキリスト教の関係者が批難してるらしい。
けど、大まじめに批難するようなものでしょうかね？
両者は別のジャンルの別の世界の話として棲み分けできないものだろうか。
アメリカでは、ダーウィンの進化論などに書かれた、生物の進化というものを
一切教えない学校が沢山あるそうだ。
人間は猿から進化したものなんかでは断じてない！
女性はアダムの肋骨から作られたものだ！
・・・と本気で教えているらしい。
私は神が万物を作りたもうたということには同意するが、
それは粘土をこねるように作ったのではなくて、
今科学で言われているような順を追ったんだと思ってる。
科学や歴史上での事実は事実として探求すべきで、
それは神さま（キリスト教に限らず）を否定することにはならないと思う。
イエスさまが結婚していて何がいけないんだろう？
私は信者じゃないからわからない。
もしそれで子供がいたとしても、イエスの偉大さには変わりないと思うのだが。
そもそも三位一体説（神とイエスと精霊だっけ？）が会議で決まったってのは
高校の世界史の授業で習った。ここで会議の名前が出てこないあたりが、
いかにちゃんとやってなかったかバレバレだな。
会議で決まるまでは神とイエスと精霊は別だったわけだ。
こういうことは歴史書にはっきり残っていて、別に秘密でもなんでもない。
歴史として確立されている事実と、ちょっとあやしいトンデモ説と、いろんな噂などを
うまーいこと混ぜて、お話にまとめたのが本書で、作者はすんごく上手だなあと思う。
ただ、こういうのはSFと同じで、ちょっとボロが出ると一気に信憑性が落ちるのも
確か。
トランプのカードの記号とタロットカードについてのくだりがあるけれども、
スペードはタロットの剣、
ハートは聖杯、
クラブはワンド、
・・・・そこまではいいんだけど、ダイヤは金貨だよ。
一度でもタロットカードを手にしたことのある人ならだれでも知ってる。
タロットの金貨は物質的な豊かさや富を表していて、気分としては「現ナマ」とか「札ビラ」
とかいう言葉に置き換えられてもいいような感触じゃなかったっけ？
これがなんで聖なる女性になる？？
（ご存じの方はぜひコメントください）
もうちょっとそこらへん作中で説明してくれてもいいと思うのだが。
もう一声説明が欲しいといえば、上巻の始めの方で、ミッテラン大統領の指示により
ルーブルのガラスのピラミッドには６６６枚のガラスが使われている、というくだりが
あるのだが、エピローグで再びガラスのピラミッドが登場したときか、もしくはダビデの
星が出てきたときにでも、カバラ数秘術においては６という数が愛を表す数であり、
それを３つもシンクロさせるという意味についても触れてほしかったと思う。
ダ・ヴィンチ・コードの謎を解く―世界的ベストセラーの知的冒険ガイド
- 作者: サイモン コックス
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2006/04
- メディア: 文庫
最後はすべてうまくおさまって、アリンガローサ司教は宗教家だったし、銀行の支店長は
友人思いのいい人だった。ソフィーには家族が戻ってきた。めでたしめでたし。
どう終わらせるのかと思ったけど、うまいこと終わらせたなーって思った。
・・・・・なんだけど・・・・・。
ソフィーと弟くんは、王家の血筋に最も近い人として、シオン修道会から守られるのかしら。
資質も証明したことだし、シオン修道会に入ることになるんだろうか。
っていうか、入らないで済ませられたりするんだろうか。
入ったらそれなりに高い地位になっちゃったりして。おじいちゃんは総長だったし。
なんてったってその血筋の人なわけだし。
女性がいきなり最高位になることもあるって書いてあったよね？
ってことはソフィーか弟くんがあの儀式を・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
