「ぼくの大切なともだち」
美術商の男が、「あなたには友達がいない。親友と呼べる人がいない。」
と言われて、10日以内に親友を紹介するという賭をする。
親友だと思っていた相手からは友達とも思われてないことが明らかになり、
あせった男は、愛想の良いタクシー運転手に愛想良くする秘訣を教えてもらって友達を作ろうとするのだが・・・・
という映画。
観ている途中、何度挫折しそうになったことか。
本気で胸くそ悪くて。
ああ私ってピュアなのかな。
でも最後はハッピーエンドで、見終わった時の気分はすっきりです。
私ねえ、友情とか愛情を試すっての、
見るのも聞くのも大嫌いなんだよねえ。
なんというか、ガラス細工で出来てるものを、
どのくらいの強度があるのかなーって言いながら
カナヅチで叩いてみるような行為だと思うのね。それって。
気持ちがあればできるはず、と言って強いる行為が無理であればあるほど、
そう言ってる本人は、相手のことを大切には思ってないんだな、と思っちゃう。
こんな無理を強いるあなたのほうでは、相手を友達だと思っているの?って。
賭をした共同経営者の方は、親友と呼べる相手がいるんだろうか。
一緒に居て親しそうにしていた人は同性だけど恋人だし。
なんというか、「髪結いの亭主」(同じ監督の作品)が恋愛至上主義なのに対して、
こちらは友情至上主義ってかんじかな。
恋愛を最優先にしてクビにならない程度に働く人もいるだろうし、
仕事に全力をかけて他のことは全部後回しになる人もいっぱいいる。
友情はすべてに勝る、というのもひとつの価値観だと思うけど、
あんまり偏りすぎるのもちょっとなあ。
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- 出版社/メーカー: CCRE
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