ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「マイレージ・マイライフ」  (ネタバレ)

荷物を減らす、という話題になると出てくる、その方面では有名な映画。 やっとみることができました。 この映画の結論としては、最小限の荷物で家庭も持たずに飛び回る生き方に対して、そんな人生むなしいよ、と訴える内容なのですが、しかしですね、ジョージクルーニーが格好良くて。出張の多いビジネスマンのプロフェッショナルで合理的なお手本みたいだと思いました。

 

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主人公はリストラをするのが仕事。 全米を飛び回り、自社の従業員に解雇を言い渡す勇気のない経営者に代わって対象者に面談して解雇通知を渡す。

結婚歴なし、子供なし。最小限の荷物でスマートに年間322日の出張をこなす。 一番楽しみなことは、マイレージを1000万マイル貯めて7人目の終身名誉会員になること。

彼は、人生の荷物をバックパックに入れると想像して身軽に生きることを提唱し、そんな身軽な生活に満足している。出張先で予定の合う時にだけ逢瀬を重ねる恋人もできた。

 

ある日、彼の会社に優秀な新入社員が入社し、新しいシステムを提案する。 出張費を削減して能率的にするために、面談をチャットで済ませて、出張を廃止し、面談の進め方をフローチャートにしてマニュアル化し、誰でもできるようにしようというのだ。

彼は新入社員にリストラの現場を見せて実際に経験させるために、出張に連れて行くことになる。そこで新入社員は解雇される人たちひとりひとりと向き合い、解雇通告の重さを知る。そして皮肉なことに、その出張中に、結婚を考えていた彼氏からケータイメール数行で別れを告げられる。

出張は廃止されることになった。 主人公は帰りの空港で行き先を変更して恋人に会いに行き、恋人と一緒に妹の結婚式へ。姉に会い、妹に会い、新郎に会い、式の直前になって迷いがでた新郎に「これまでの人生で幸せだった時を振り返ってみてみてくれ。そのとき独りだったか?」という問いを与えて、結婚へと背中を押す。

主人公に、出張の廃止や妹の結婚式などで気持ちに変化が訪れる。 いつもの「人生の荷物はバックパックに入るだけ」という講演中に、突然会場を出て、空港から航空機に乗り、恋人の家まで会いに行ってしまう。しかし彼女は子供と夫と住んでいた・・・。

 

傷心の帰路で主人公は1000万マイルを達成する。ついに夢を達成した瞬間なのだが彼が今欲しいのはそれじゃない。 有能な新入社員は退職し、新システムは凍結、出張は復活して業務は元に戻る。 しかし彼の気持ちは晴れない。 おしまい。

 

 

マイレージ、マイライフ (字幕版)

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  • 発売日: 2013/11/26
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敗因は、ちゃんと彼女とコミュニケーションを取ってなかったことだと思うね。先入観じゃなくて、何を彼女が望んでいるのか、ちゃんと彼女と会話をして感じ取るべきだったと思うね。彼女の方でも、なんであんな基本的なことをもっと早く言わないのかねー。親族に会わせるなんてもう王手じゃんか。それに。あんな生き方してたら悪い病気もらいそう。 とてもよく出来た映画だと思うんだけど。 見終わった時の感触はちょっとモヤッとするかなー。 他人の持ち物がうらやましくなりそう。