「ベティの小さな秘密」
ベティちゃんは赤いウールのコートがよく似合う10才の優しい女の子。
ハンサムなお父さんは隣接して建つ精神病院の院長さんで、
美人のお母さんは昔はピアニストで、家の周囲は森だけの、
静かすぎる環境がイヤみたいで、しょっちゅう街に出かけてる。
お姉ちゃんが寄宿舎に入ってしまって、
家政婦さんのローズは隣の病院の患者さんで、
イイ人なんだけどお喋り出来なくて怖がりで、
ベティは寂しくなってしまった。
そんなとき、
ベティは納屋の横で、
病院から逃げ出した青年を見つける。
納屋にかくまった彼女は、彼に食べ物を運んだり
世話をやいているうちに、彼のことを好きになる。
・・・だいたいそんな話。
ベティちゃんが可愛い。
最初の方では、ちょっとしたことでも怖がってたのに、
彼を守るためにどんどん強くなっていくのですね。
おばけがいる、って思ってた古いお屋敷にだって、
彼と一緒ならへっちゃら。
渋めの絵本をそのまま映画にしたような、
ビジュアルが可愛い映画でした。
納屋の中もイイカンジだったな。
入り口の横には、空の植木鉢が重ねてあって、
中には空き瓶がたくさんあったり、
テーブルがあったり、なんか秘密基地っぽくて。
だけど弱ってる人にはオススメしない。
だって前半は、なんでもないことを怖そうに不気味に撮ってあって、
ちょっと雰囲気が怖いんだもん。