ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「華麗なるギャツビー」(ディカプリオ版) かなりネタバレ

見始めてしばらくして、なんか雰囲気が「ムーランルージュ」に似てるなーと思ったら、

同じ監督の作品だった。でもこっちの方が高級感があってちゃんとした映画だよ。

いったいギャツビーとは何者なのか、という謎解きと、

(そのためだけにそこまでやる !?)、という驚きとが絡み合った、

よくできた映画だと思いました。

これって切ない系の恋愛モノだったんですね。

この映画はしっかりした原作の小説があるのだそうで、

これまでに何度も映画化されているんだそうです。

ディカプリオ様のギャツビーの表情といい、

トビーマグワイヤのニックといい、すごく良かったんだけど、

どうも延々と続く狂乱のパーティとかこの監督のクセみたいなものが

ちょっと私にはあまり合わないかんじなので、

ぜひ別の監督の作ったギャツビーも観てみたいなと思いました。

ーーー以下、ネタバレ気味ーーー

語り手の青年ニックはウォール街の証券会社に勤める普通のサラリーマン。

ニューヨーク郊外の新興の高級住宅地に小さなコテージを借りた。

湾の向かい側には、いとこのデイジーが大邸宅に住んでいて、

彼女のダンナさんはアメリカでも有数の超大金持ちの御曹司。

ニックのコテージの隣は、広大な敷地に建てられた城のような家だ。

お城では毎週末に盛大なパーティが開かれている。

名士から各界の有名人・女優・スポーツ選手からごく一般の人たちまで

何百人もの人たちが集まっては豪奢なパーティを楽しんでいる。

しかし不思議なことに、誰一人として招待状をもっておらず、

誰一人として家主のギャツビーの顔を知らないのだ。

なのに、ニックにだけ招待状が来た。

ごったがえす参加者たちの中で、ニックだけが招待状を持っている。

ギャツビーは何者なのか。

人々は口々に言う。彼はドイツ皇帝の末裔だ、大富豪らしい、

ギャツビーは実在しない、ギャツビーはスパイだ・・・。

そして初めて会ったギャツビーは、

打ち上げ花火を背景に素晴らしい笑顔を浮かべる若き紳士だった。

ギャツビーはニックを水上飛行機に誘い、パーティに呼び、

特注のオープンカーでドライブしながら自らの輝かしいプロフィールを語る。

両親は大富豪で莫大な遺産を相続し、ハーバード大学で学び、

軍隊での武功により勲章をもらって、ヨーロッパを外遊してまわって・・・。

うんざりするほど完璧な経歴を聞かされた後は

彼の知人に秘密クラブで引き合わされ、彼の知人はまた彼の経歴について話す。

特別扱いされているパーティの客はもう一人だけいた。

ニックとデイジーの共通の友人、ベイカーだ。

ニックはギャツビーの頼み事を、ベイカーから聞く。

デイジーの来るお茶会をセッティングしてもらいたい。

そしてそこに、さりげなく自分も呼んでもらいたい・・・。

ギャツビーの城がデイジーの邸宅の、湾をはさんで向かいにあるのは、

偶然ではなくて、彼女の近くにいるためだった。

毎週末に派手なパーティを開いていたのは、

いつかデイジーが現れるのを待っていたからだった。

ニックは、デイジーをお茶に呼ぶ。

ギャツビーはニックのコテージの荒れた庭を人海戦術で一気に整え、

居間をむせかえるほど大量の蘭とシンビジウムの花で飾り立て、

大きなケーキやマカロンを持ってきた。

デイジーとギャツビーの再会。

あまりの緊張から挙動不審気味になってしまうギャツビー。

気を利かせて席を外したニックを追いすがって玄関まできてしまい、

ニックに、「何やってんだ!ちっちゃい少年じゃあるまいし、レディを独り残して」

と言われてしまったりする。

ニックが戻ってきた時には、良いムードになっていた。

距離を縮めて、楽しい時間をすごす2人。

しかし。

ギャツビーにはまだ謎と嘘があった。

それだけの収入をどうやって得ているのか。

経歴の嘘はどこまでつき通せるのか。

そして彼らの運命のゆくえは・・・。

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まあねえ。

あんな目立つ、真っ黄色のオープンカー(しかも特注)に乗ってたら、

いくらでも目撃者が出てくるよね。

それでひき逃げなんて、何をどう美化しようとしたって無理があるんじゃなかろうか。

運転していたのがどっちであっても、持ち主はギャツビーだし、

人がひとり死んでるんだもん。

安全運転は大事だね。

あんなことになってなければリベンジの機会があったのでは。

それにしても、ディカプリオ様の映画だと思って見始めたら、

またトビーマグワイヤが出てきて、「またこの俳優さんだ!」と思っておどろいた。

さすがにこの俳優さんの顔は覚えたよ。

ねらって借りてるわけじゃないのに、なぜかよく出てくる。

やたら精力的に仕事をしてる役者さんなんだろうか?

ともあれ。

とても面白かったです。

オススメです。