「ロシュフォールの恋人たち」
カトリーヌ・ドヌーヴの若い頃の作品。
フランスにロシュフォールという小さめの港町があるらしい。
その町に双子の美人姉妹がいて、運命の恋が訪れるのを待っている。
もうじきお祭りがあるので町はそのイベントに出る人たちや海軍の水兵さんで
にぎわっていて、町の広場ではお祭り会場の設営が進んでいる。
美人姉妹のお母さんは町の広場近くでカフェを営んでいて、
親しくなったお客さんに末の息子の学校のお迎えを頼んだりしている。
数多くの登場人物たち。
一見、無関係と思われた人同士に、思わぬ縁がからんでいた。
まだ見ぬ運命の人は、案外近い場所にいるかもしれませんよ、
・・・・・・というミュージカル映画。
とってもカラフルな衣装で、町中で踊ってます。
ーーーーーー
カトリーヌ・ドヌーヴとそのお姉さんが演じてるのだそうで、
なるほどよく似ていて、背格好や体型がそっくりで、
双子という設定はいいなと思いました。
お人形をペアにしたような髪型・ファッションで、とってもキュートです。
カトリーヌ・ドヌーヴが金髪、お姉さんが茶色い髪で、同じ髪型なの。
大きな川を越えてやってきた、バイクのステージをすると言うお兄さんたち2人組、
オレンジのシャツはどこかで見た人だな-、誰だっけ、と思っていたら、
ジョージ・チャキリスだった。「ウエスト・サイド・ストーリー」の人ですね。
(ちなみにウィキペディアで確認したら、なんと見たばかりの「紳士は金髪がお好き」にも出ていたらしい。いったいどこに?)
で、カトリーヌ・ドヌーヴもお姉さんも、歌も踊りも上手だし、
お兄さんたち2人組もいっぱい踊っててもちろん上手だし、
いろんな人たちがいっぱい歌って踊ってるんだけど、
ピンク色のシャツを着た、楽器屋さんのおじさんの友達でエライ作曲家の人が、
出てきたとたんに、(ん~っ!?)と思っちゃうくらいに抜群にうまい。
なんだか知らないけどやたら魅力的で、ちょっと突出してうまい。
いったいこれは・・・と思っていたら、この人がジーン・ケリーだったのであった。
出会ったばかりの魅力的な女性に向かって「下着が出ますよ」は無いだろう、
と思ったけど、いやもう(おみそれいたしました~)と言って平伏したいくらい
さすがのジーン・ケリーでございました。
ロシュフォールの恋人たち デジタルリマスター版(2枚組) [DVD]
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- メディア: DVD
いいわね~。
運命の恋ですって。
まさに運命としか言いようのないような「運命の出会い」が描かれてるのよね。
なるほどこれが運命の恋ってやつかと、例を挙げられて納得したかんじです。
ーーー
始まってからしばらくは状況も何もつかめないまま、
延々とダンスシーンが続くので挫折しそうになりましたが、
後半に入ってからは面白くなってきました。
双子の美人姉妹が登場して歌にのせて自己紹介があるのですが、
そこで楽器を演奏するシーンがあまりにもポーズだけなのと
メロディの音階を歌詞にしてるらしい部分で
音階に合ってたり合ってなかったりするところが、ビミョーなかんじ。
そこらへんは残念だけど、
フランスのお洒落でカワイイ映画であるのは良く分かりました。
運命の恋って、いいわね~。
あと全然関係ないけど、
お祭りのステージが終わってから、ステージの全景が入る画面になって
ステージの上に「HONDA」のロゴが。
HONDAのオートバイなのね!
あと、姉妹のステージ衣装が、
真っ赤なラメラメで、深いスリットが入った露出の高い衣装で、
「紳士は金髪がお好き」でモンローたちが着ていた衣装と
大変良く似ていたんです。
こっちの2人はスラッと痩せていて、
他の服装では華奢で可憐でとってもステキなんだけど、
ああいう衣装ではもうちょっとむっちりしてる方が
似合うんだな-、なんて思いました。
結局、あこがれる体型というのは着たい服によって替わるもので、
おしゃれをする上でパーフェクトな体型というものは基本的に無いのではないか、
なんてこともちょっと考えました。