ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「紳士は金髪がお好き」

このDVDが家に着いたのはちょうど8月5日、

マリリン・モンローが亡くなってからちょうど50年の命日でした。

まったく知らずに借りて、本当に偶然だったので、

なんとなく不思議な気分になりました。

おまけに作中にはオリンピック選手の集団が出てくるシーンがあって、

妙にタイムリーだなと思いました。

マリリン・モンローはこの作品で大スターになったのだとか。

以前見た「お熱いのがお好き」よりも、だいぶリラックスして

雰囲気がやわらかいような気がします。

マリリン・モンロー演じるブロンドのローレライと、

ジェーン・ラッセル演じるブルネットのドロシー、

2人の美女のダブル主役のお話です。

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ローレライは「男は資産家に限る」という強い信念の持ち主。

かっこいい男の人に惹かれるドロシーのことを、

「顔じゃお金持ちかどうかわからないじゃないの」

などと言う。

資産家で自分に首ったけなパトロンと、豪華客船に乗ってヨーロッパに渡り

そこで結婚式をあげよう、という話になっていたんだけど、

彼の父親の反対で邪魔が入って、ローレライとドロシーで行くことに。

案の定ローレライはお金持ちの男性と知り合いになって、

トラブル発生・・・・・・というお話のミュージカル。

ローレライの露骨なお金第一主義をギャグとして笑えるんだけど、

ところどころ(あーこれって真理だなあ)と思うところがあって、

見終わった時にはなんだか説得力を感じてしまいました。

たとえば親友のドロシーに、

結婚を考えるなら生活の安定したお金持ちにすべきよ、

もう遊びの恋はやめなさい、

と話すところ。

あまりに極端でツッコミを入れたくなる流れの中のセリフなのだけれど、

でも、たとえば友達が、夢ばかり語りながら実現する努力もせず

働きもせずフラフラ遊んでばかりいる色男とつきあってたら、

似たようなことを言いたくなるかもしれないよね。

それから最後の方で、

男の人だってどうせ結婚するなら美人の方がいいと思うでしょう?

それと同じ事よ。どうせ結婚するなら資産家がいいわ。

あなただって自分の娘の結婚相手には苦労のない裕福な生活をさせたいと思うでしょう?

と語るところ。

うーん・・・・・・なるほど。

うまいこと言うなあと感心しました。

でもあんな調子でお金使ってたら、

あっという間に財産を使い果たしちゃうんじゃなかろうか。

だって資産が好きというよりは贅沢が好きなんだもの。

・・・って余計なお世話ですね。

紳士は金髪がお好き [DVD]

紳士は金髪がお好き [DVD]

  • 出版社/メーカー: ファーストトレーディング
  • メディア: DVD

ローレライの行動論理もインパクトがあったけど、

所持金が無くなったためにパリでステージに立つシーンで、

(Diamonds are a Girl's Best Friend を歌う)

女の人たちが照明器具に生きた飾りとして使われているのを見て

うわあ、って思いました。

身じろぎもせず脱出できない状態で飾りになって微笑む美女たち。

そりゃ美しいですけどね。

主役との格差ってものすごくて、

お金を持ってるかどうかもだけど、

地位とかいろんなことでの扱われ方の違いなんかを感じて

ちょっとえげつないなというか、

力の違いってこういうことなのかなと思いました。

ギャグなので実際にやっちゃいけないことがいっぱい。

だけどマリリン・モンローはキュートで可愛かったです。

あと、この映画を観ると、ダイヤモンドが欲しくなりますね。(^^;)