「しあわせの雨傘」
カトリーヌ・ドヌーヴ主演。フランス映画。
「8人の女たち」の監督の作品です。
社長夫人としてそれらしくしていろ、と旦那さんに言われていて、
ちょっと台所仕事をしても、それは使用人の仕事であって
社長夫人がすることではないと言われてしまう。
横暴な旦那さんは秘書と関係していたりと、まるで家庭をかえりみない。
保守的な良い母親、良い妻として何十年も過ごしてきて、
娘には飾り壺(役に立たない飾り物という意味らしい)呼ばわりされる。
ところが労働争議で旦那さんが心臓発作で倒れて入院することになり、
なんと臨時の社長として労使交渉をすることに・・・・・・。
ーーーーー
カトリーヌ・ドヌーヴが綺麗になっていく
キレイで甘いお話だと思っていたら、
全然そんなんじゃありませんでした。
たしかにカトリーヌ・ドヌーヴは綺麗なんですけど、
いやー、なんというか、「えーっ、そうなっちゃうのー?」
みたいな、どんどん話が展開していく映画でした。
アマゾンの作品紹介には、複雑な人間関係、なんて書いてあるけど、
これって複雑な人間関係というよりは何か別の呼び方があるんじゃないかね。
このおばさまは何十年も爪を隠しておとなしくしていたんですね~。
ババン議員との昔の因縁だけでもびっくりしたのに、
それが映画の前半のほんの手始めだったとは。
意外な利害関係と裏切り、寝返り。
いやはや。
会社を経営するっていうのはそんなに魅力があるもんなんですかね。
娘が裏切ったところではびっくりしましたよ。
映画の最後に、演説の壇上で歌い出したのにはさらにびっくり。
おまけにそのままエンディングだなんて。
こういうのが向いてる人っているよね。
バイタリティにあふれてて、行動力と体力があって。
よく、「家庭の中にはおさまりきれない」なんていう表現があるけど、
こういう人のことを言うんでしょうかね。
人の適性なんて、やってみないと分からないものよね。
しあわせの雨傘 コレクターズ・エディション<2枚組> [DVD]
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- メディア: DVD