ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「もしも昨日が選べたら」

えー、題名からみて、過去に帰るようなお話かと思っていたら、

全然そうではありませんでした。

過去はいじれません。

主人公には美しい妻と小さな子供たちがいる。

仕事はけっこう忙しい。

居間にいくつもあるリモコンにイラついた彼は、

ホームセンターに万能リモコンを買いに行く。

そこで不思議なフロアにたどりついた彼は、

「何にでも使える」という不思議なリモコンを手に入れる。

煩わしいことは「早回し」や「スキップ」、

上司に腹が立ったときは「一時停止」させて腹いせをし、

時間と場所を思い描いて「巻き戻し」して過去の自分を見るなど、

リモコンの機能を満喫する主人公。

ところが、使っていくうちにとんでもない弊害が起こるのだった・・・・・。

いやー、もう、

ギャグたっぷりのコメディだと思って油断して見ていたら、

なんのなんの、あなどっちゃいけない作品でした。

途中で2度も泣かされて、最後の最後なんてベタな終着点なのに

「いっしょに運動しよう」と話すところでまた涙が。

お下品だったり下ネタだったりするところがあるので

お子さんと一緒の鑑賞はオススメできませんが、

自分は若くないと思う大人の人には是非とも見て欲しいです。

なかでも小さいお子さんのいるお父さんは必見です。

あんなリモコン持ってないはずなのに、

いつのまにか「自動操縦」になっていないかどうか、

考えてしまうのは私だけではないと思う。

何年かに一度、見直すのもいいかもしれない。

また5年、10年先に。

あと、このリモコンはいろいろ多機能なので、

別の人がもらったらそれぞれ別の使い方をするだろうな、

なんて思いました。

延々と過去の映像を再生し続けて現在に帰ってこない人、

「一時停止」機能を使って窃盗を働く人や復讐を企てる人、

いろいろいそうです。

怖いリモコンですけど、私もちょっと使ってみたい気がします。

ーーーーー

メイキング集をみてびっくり。

この作品、もんのすごい予算をかけてるんですね。

湯水のごとくといったかんじ。