ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「ハチミツとクローバー」

映画にもなったらしい(見てないけど)し、結構話題にもなりましたよね。
もう連載終わっちゃってお話も完結しちゃったけど。

学生時代の雰囲気だとか、
ちょっと甘酸っぱいような思い出とか(この言葉って書いててはずかしいな)、
女の子たちの服装や小物が可愛かったりするところとか良くって、
いやー、これは名作だなーとか思ってたら、
設定とか始めの方と矛盾するとことか出てきちゃったり、
はぐちゃんが大けがするあたりからどんどん暗くなっていっちゃったりで、
ああ、惜しい・・・・ってなかんじで終わってしまいました。


個人的には別の結末が良かったな~。

はぐちゃんは竹本くんとペアになるの。
田舎で暮らすことにするんだけど、
当然のように先生もくっついてきて、
相変わらず森田さんもやってきては騒いで、
みどりちゃんみたいな番犬がはぐちゃんを守ってるの。
先生は竹本くんを認めたくなかったんだけど、
「おまえといるとはぐの食が進んで健康にいいからなー。」
って言うの。
そんで、竹本くんは家にいるときは美味しいものを作ってくれて
家事全般をして、はぐちゃんは制作に没頭していいものが出来るんだけど、
竹本くんは修復の仕事で長期間家を空けることが多くて、
いろいろ心配なの。

そんなかんじ。

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このお話、
後になるほど頻繁に出てくるのが、
「才能を持っている人と、持っていない人」のくくり。

持っていない人が持っている人を羨む構図が多くて。

森田さんのお兄さんや、森田さんのお父さんの友達は、
経理や会社の経営とかをまかされていたけど、
それはクリエイティブな才能に恵まれないから仕方なくする仕事で
そんなに卑屈に感じるものなのか?
あれほどの経理や事務処理の手腕があるのに。

私はクリエイティブなお仕事というのをしたことがないから良くわからないんだけど、
クリエイティブ系のお仕事とか業界っていうのはそういう世界なのかな。

動物のお医者さん」の単行本には、
マネージャーさんの仕事を描いたおまけマンガがある。
彼女がいかに有能で手際が良いかおもしろく描かれていて、
感謝してるんだよ~って気持ちが伝わってくる。

のだめカンタービレ」では佐久間さんが千秋に、

歴史に名を残す音楽家には
才能だけじゃなく人との大事な出会いがあるものさ
ボクもそういう人間のひとりになりたいんだよ

って言ってる。

ってことはどこでもそうだということでもないんだろうと思ったり。

私自身には、才能らしい才能は何もない。
けど、観察することや手助けすることは好きだ。
ちなみに働いていた頃してた仕事は経理などの事務だ。
もし私が裏方をすることで誰かの才能が発揮されて大きく育っていく姿を見られるなら、
それはけっこう楽しいと思う。
でもそれが才能が無くて仕方なくしてるように見られるのはちょっとなんだかなあ、だ。