「武士の献立」
「武士の家計簿」では、藩の経理にあたる部署の武士の家が舞台でしたが、今回は台所を預かる部署の武士の家です。
ーーーーー
加賀藩の江戸屋敷で女中として働いていた春は、味覚と料理の才能がずば抜けていることを藩の料理方の舟木に見出され、ぜひ息子の嫁にと懇願されて、舟木家の跡継ぎ息子の嫁にやってきた。
跡継ぎ息子は、子供の頃から兄が跡を継ぐものとばかり思って、道場の師範の家に婿入りすべく剣の腕を磨いてきた。兄が急死したためやむを得ず家を継ぐことになったが、全く料理など覚える気もやる気もない。本当は剣の道を行きたいのだ。
しかし家のためには料理を覚えてもらわねばならない。
春は勝負を持ちかけ、私が勝ったら私の指導を受けること、という条件をのませ、武士の約束なのだから必ず守っていただきたい、と告げる。
かくして春の指導が始まり、メキメキと腕を上げていく跡継ぎ息子。
しかしながら、藩のお家騒動の波は、大義と剣に生きたい気持ちを呼び覚ますものだった・・・、
・・・というようなお話。
ーーーーーーーーー
本格的な真面目な時代劇です。
衣装が豪華で、調度品も室内もイイカンジで、
時代考証は真面目に、でも言葉遣いは分かりやすく、といったところでしょうか。
ただ、もっと料理をゆっくりちゃんと見たかったので、そのあたりが物足りない感じがしました。時間的に仕方がないのかな。50分のドラマ×6回、くらいにすると丁度良い分量なんじゃなかろうか。殿様の就任祝いの豪華接待膳はもっとじっくり見たかったし、もっと寄って欲しかったな。
最初に出てくる、おかゆを作るところが、むっちゃ美味しそう。
主人公の春を、上戸彩。
しっかり者で可憐で健気で、ホントに可愛い。