「運び屋」
クリント・イーストウッド監督主演作品。
園芸家だった90才のお爺さんが主人公。 ある物を運んでくれるだけでいいんだ、車を運転するだけでお金になる、と言って仕事を持ちかけられた。 これまで交通違反歴も逮捕歴も前科も無い。
気軽な気持ちで指定された場所に行ってみると、待っていたのは怪しいイカツい男たち。違法な匂いのする空間でブツを車に積み、オンボロトラックで指定された場所へ。グローブボックスに入れられていた封筒には思わぬ大金が入っていた。
大金が入った彼は、孫娘の結婚パーティにお金を出していい顔ができた。 そして壊れかけの古いトラックから最新の格好良いピックアップトラックに買い替えて、差し押さえられた自宅と園芸場を取り戻すために、2度目の仕事を受けに行くことに。
さらに3度目は、火事に遭った退役軍人の集会所を建て直すために。
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白人の高齢男性。人の良さそうな好々爺なわけです。
誰も、警察官も、彼が麻薬の運び屋だなんて思わないのです。 自動車のナンバープレートが朝鮮戦争に従軍した退役軍人のものであることも大事なポイント。
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実話をベースに膨らませたストーリーなのだそうです。 善良なお爺さんが運び屋になっていくのが、めちゃめちゃ説得力がありました。
後半はハラハラするところもありましたが、私はハッピーエンドだと思います。良い人生だよね。まあ娘については(父親が園芸バカだって分かってるのになんでそんなシーズンに結婚式をぶつけたんだろうねおバカさんなのかな)とか思いましたけど。
あと一晩経ってから思ったのは、この映画の中では麻薬で人生を滅茶苦茶にされる人の描写が出てこないから運び屋になっても身の危険を感じることはあっても罪悪感は実感として感じないんだろうななんてことも。
あと関係ないけどやっぱりこの映画の中でもイーストウッドは脱いでるんですね。ここ3作連続だけど、他の作品もなのかな。
やっとイーストウッドがおじいさんになった。 せっかく長生きしてるんだから、若い頃にはやれない役をやるといいと思う。
面白かったです。
オススメです。