ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

『ショーシャンクの空に』

「逆境でも希望を持ち続けることの大切さを思い出させてくれる映画」
という評を読んで購入を決定。安かったし。

ちなみにこの映画は無実の罪で終身刑に服し、不屈の精神力で脱獄する男の話。
若くして銀行の副頭取という地位にいた彼の知識や教養が生かされる様子や、
刑務所内での過酷さを描き、希望を持ち続けることの大切さを訴える映画。

見始めてすぐに、誰も私にこの作品を薦めなかった訳が分かりましたね。
撲殺シーンが強烈です。
看守による受刑者への暴力。すさまじいです。
それからも暴力シーンが痛そうで痛そうで。
これほどはっきりした絶対的な悪役を見るのも久しぶり、ってか初めてかも?
所長のえげつなさには殴りつけたくなりますね。

ショーシャンクの空に

ショーシャンクの空に

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2006/01/27
  • メディア: DVD



希望の大切さと同時に、別のいろいろなことを考えさせる映画でした。

まずは、出所してから刑務所に戻るために犯罪を犯す人たちのこと。
時々、新聞で見かけますよね。出所してまだそれほど日数が経ってないのに、
外では暮らしていけないからとわざわざ窃盗とか放火とかする人。

刑務所が福祉の受け皿の一端を担っているって話もありますし。
「こうしなければ(刑務所に)置いてもらえないんだ」っていうブルックスの言葉は切実です。
そういえば「朗読者」って小説の女性も仮釈放の前日に自殺したっけ。

それから、ひどい環境の中でも才能と体力のある人がサバイバルできるんだなってこと。
精神力だけではなくて。
身につけた知識は、身一つになっても手放されることはない。
コツコツと築いたチャンスを生かすためには体力も必要だ。
下水管の中を450メートルも匍匐前進なんてなかなか出来るこっちゃない。
(石けんで洗っただけで次の朝に臭わないくらいになるんだろうか?)

ラストの青い海、青い空は爽快だった。
昔見た、加藤健一の一人芝居を思い出した。

ちなみに、一度目は英語音声+日本語字幕で、
二度目は日本語吹き替え版で見ました。
微妙なニュアンスが違ったり、新たな発見があったり、まるで違う単語を使っていたり。

言葉だけでなく、主人公の表情や小道具も、
一回目では気づかなかったところを楽しめて、
一作品で2度おいしいです。