「まほろ駅前番外地」
まあね。番外地ですもんね。
続編かと思ったら番外編でした。
「まほろ駅前多田便利軒」より時系列が後の、
短編が7つ収録されてました。
冒頭の「光る石」、あれ、窃盗だよね?
便利屋さん頼んで家に上げたら、一番の宝物を盗まれるって、
それってまずくないかな。
便利屋さんとか家電の取り付けとか引っ越し屋さんとか、
よく知らない人を家に上げて作業してもらうことはあるけど、
こういう話を読むと、信用しちゃいけないのかなって思うじゃない。
とても笑える話だとは思えないんだけど。
「思い出の銀幕」で、
コカコーラの瓶をチンピラの脳天に振り下ろす、
それを見ていた菊子さんが笑いを噛み殺すのに苦心する、
などというあたりも、どうも私には生理的によく分からない。
わりとそういう、
生理的な感覚が相容れない部分が散見されるので、
私が読むべき本では無かったな。
次はどうしようかなあ。
でもね、完結編って言われると、ちょっと読んでみたいし。
- 作者: 三浦 しをん
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/10/10
- メディア: 文庫