「ゴッドファーザー Part 3」
ついに三作目です。1990年の作品。
なんともやるせない、とてもとても哀しいお話でした。
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マイケルはあれから合法的な組織にすべく努力して、
社会貢献活動にも努力して、
カトリック教会のえらい賞をもらいます。
出て行った奥さんの元に子供たちを預けて、
自分は孤独な生活を続けてきましたが、
ずっと家族を大切に思い続けてきました。
しかし裏社会と距離を置こうとしても、
裏社会のしがらみが放っておいてくれない。
今回は、あの喧嘩っ早い兄貴の息子が出てきて、
父親譲りの喧嘩っ早さとマイケルの若いときによく似たルックスで、
老いたマイケルと、なんとも鮮やかな対比を見せています。
この喧嘩っ早い若造ヴィンセントをアンディ・ガルシアが演じていて、
ただの小物から後継者に育っていく物語でもあります。
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他の人たちのレビューを読むと、
Part 3はあまり評判が良くなかったようですね。
しかし私は2よりも3の方が心に沁みました。
ある程度年をとってからシリーズを一気に見たのが
良かったのかもしれません。
あと、オペラのシーンの息子くんのテナーが素晴らしいので、
思わぬ儲けものだと思いました。
もしかしたら、聖職者やバチカンを悪く描いているので、
キリスト教の人たち(特にカトリック)は
生理的にムリだったり、表立って褒めたりできないとか
アメリカとかヨーロッパだとそういうこともあるかも?
それにしてもマイケル・・・
自分が撃たれて最愛の娘に看取られながら死ねたら幸せだったのにね。
↓こっちの表紙の方が映画の雰囲気が出てると思う
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ところで。
この映画を見て、やっと、
なぜオーシャンズ11でアンディ・ガルシアが巨大カジノのオーナーなのか、とか、
オーシャンズ13にこの映画のパロディが盛ってあることとか(アル・パチーノも出てる)、
やっと理解しました。
いやー、映画って、
本当に良いですね。
撲殺シーンは結局出てきませんでした。
あれは何だったんだろう。
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