ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「美女と野獣」(2014年フランス実写版)

美女と野獣」というとディズニーアニメのイメージが強いですよね。

それを実写にしたのかな、と思って観たら、さにあらず。

骨格の部分は共通していますが、大幅に違う部分に光を当てた、

おフランスの香り漂う美しいファンタジーになっていました。

こちらの方が原作の小説に忠実であるようです。

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ベルの父親は裕福な商人であったが、

所有する船が積み荷と共に難破して生活は困窮する。

ある雪の夜、家への帰り道に森で滑落して、

明かりのある方へと歩いていくと、そこは不思議な城だった。

荒れ果てた無人の城かと思いきや、突然、豪華な料理が現れる。

さらには骨折したはずの愛馬が何者かに治療されてやってきた。

父親は料理をむさぼり、満腹になったら今度は、

上の娘2人が欲しがっていたドレスや宝飾品が現れる。

それももらって、馬に積んで、帰り道の途中でバラを見つける。

(そうだ、末娘のベルはバラの花を欲しがっていたな。)

バラの花を折り取ったその時だった。

茂みが割れて巨大な顔が現れ野獣が父親にとびかかった。

「欲張りめ、俺の一番大切な物を盗んだな」

家族に別れを告げるために一日だけやろう。

帰ってこなければ家族は皆殺しだ。

そう言われた父親は、家に戻って全てを話す。

末娘のベルは責任を感じて、一人、父の代わりに城に向かうのだった。

ベルがしっかり者であるところと、野獣が城に住んでいるところ、

人間の女性の愛で呪いが解けるところは同じなのですが、

かなり大幅に違いました。

時間を計るガラスの容器の中のバラも出てきませんし、

あのうっとりする天井までびっちりの図書館も無し。

でも私は断然、こっちの方が好き。

だって、お城のバラがとってもステキなんですもの!

殺されるつもりで来てみたら、

咲き乱れる薔薇と、豪華なドレス、美味しい夕食。

ある意味ストックホルム症候群なお話なんですけど、

庭を見ると人柄が分かるよね?

わるくないな、と思ったりしないかな。

見終わってしばらくすると、

よく考えるとあのあたりはどうなんだ、

なんて思うところが無くもないけど、いいの。

だっておとぎ話だから。

これ、2回目まわしながら書いてるんだけど、

う~んやっぱり美しい~。

お城の装飾も、ベル役の女優さんも、ドレスも、

みんなすごーくきれい。本場フランスってかんじ。

「もし戻らなかったら」 「皆殺しでしょ?」 「いや、俺が死ぬ。」

ってシーンも好き。

あとねー、

アニメ版だと、元の野獣でも良くないかって思っちゃうけど、

こっちだと断然人間になった方がいいから説得力があるね。

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近いうちに、アメリカ版も作られるらしい。

たぶんそっちも見る。