ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「最強のふたり」

主人公は2人。 ひとりは美術品で飾られた大豪邸に住んで教養にあふれ、 事故の影響で首から下の自由を失って、全面的な介護を受ける その豪邸の主人。 もうひとりは低所得者たちの街で教育の機会にめぐまれずに育った、 健康と体力と行動力のある若い男。 失業手当をもらうためには就職活動をしたという証拠が必要で、 そのためだけに(つまり採用になるなんてまるで考えずに)面接にやってきて、 介護人として採用された男は、介護の経験も知識も全くなかったが、 主人とはウマが合い、少しずつ友情がはぐくまれていくのであった・・・ ・・・というような映画。 ーーー こういうのも運命的な出会いっていうんでしょうね~。 それまでは車椅子ごと色気の無いワンボックスカーに乗せられていたのを、 さっと抱え上げて高級スポーツカーの助手席に座らせてドライブに行っちゃう。 若くて体格に恵まれてるからそんなことも出来ちゃう。 芸術作品なんて見たことも聞いたことも無かったのを、 一緒に画廊に行ったりオペラに行ったりするうちに じわりじわりと知識も教養も増えていく。 人生を変えるような出会い。 いいですねえ。 良いお話ですよ。
まあなんというか、 首から下が麻痺してる大金持ちは、刺激と娯楽に飢えてたんでしょうな。 久しぶりにパラグライダーをする場面では、 生き生きとした表情の主人と、びびりまくる若い男の対比が いつもと立場逆転といったかんじで愉快でした。